児童250人増も教室数は変わらず
市内の放課後児童クラブの在籍児童数は昨年から250人増加し、6850人でした。2015年に対象を6年生まで拡大して以来、高学年の児童数も増加しています。しかし、全体の教室数は昨年同様、150教室で運営されている状況が明らかになりました。
放課後児童クラブの在籍人数は2020年との比較では658人も増えていますが、教室数は3教室減少しました。
1教室あたりの平均在籍数は、2020年は40・5人でしたが、今年は45・7人であり、詰め込み化が進んでいることが懸念されます。
塩沢議員は、「1教室の定員はおおむね40人以下と定められており、新規の開設が必要なのではないか?」と質しました。
児童クラブ担当課は、「超えている教室もあるが、日常的な参加は6~7割程度。」としつつも、「充分でないことは認識しているため、学校と連携し、ランチルームや他施設の活用を考えている。」と応じましたが、教室の新設の考えについては言及しませんでした。
基準は「概ね40人以下」 クラスの実態は?
1教室が50人を超えるクラブは20年時点では11クラブであったものが、この5年で23クラブにまで増加しています。
安心して生活できる適正規模を超過している状況や、児童の増加で指導員の多忙化を招いている可能性があります。速やかに教室を増設し、環境改善に取り組むべきです。
民間委託7クラブ⇒次年度19クラブに
今年度は市内7クラブの運営を民間に委託していますが、次年度新たに12クラブを委託する考えです。
委託後も市が定期的に状況把握し、公設公営と変わらないと説明しますが、指導員の処遇などは関与できません。委託ではなく指導員の雇用条件の改善を市の責任で行うべきです。