子育て支援の充実について、健康長寿延長に向けた取り組みの強化について(2024年3月議会一般質問)

2024年3月議会の日本共産党・高木たけし市議の一般質問です。

第一質問と答弁を掲載します。

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高木たけし新年度の事業について、子育て支援の充実について伺います。

 本市は次年度9月から第2子以降の保育料を無償化する考えを明らかにしました。無償化に係る影響額、対象人数、どの程度の負担軽減となるのかお答えください。

 2月5日、福山保育団体連絡会から福山市に対し、保育予算の増額と保育行政の充実を求める要請書が7569筆の署名とともに提出され、保育士の配置基準と処遇の改善、保育料と給食費の無償化が要望されています。市民から子育て環境の改善と負担軽減を求める大きな願いが寄せられていると考えますが、市長の受け止めをお示し下さい。

 新年度、備後圏域の多くの市町が保育料の負担軽減に取り組むようですが、この背景についてお答えください。

 就学後の子育てに係る負担軽減も重要です。学校給食費は、三原市が第2子以降無償化に取り組む考えです。子どもの医療費助成の対象は、県東部で福山市のみが中学校卒業までに止まっています。さらなる支援拡充の考えをお示し下さい。

市長答弁:次に、子育て支援についてであります。

 3歳児未満児の第2子以降の保育料無償化は、経済的負担の軽減を求める市民の声に応えるものであり、対象者は、約2,200人、影響額は、9月からの7か月間で、3億3千万円程度になる見込みであります。

 保育施設を利用する世帯が最も多い階層区分では、第2子について、月額57,000円の負担軽減となります。

 なお、備後圏域保育施設検討会議の中では、情報共有しながら広域入所の要件緩和や休日保育等の取組も進めています。

 保育士の配置基準や処遇の改善、学校給食費の無償化については、全国市長会を通じて国へ要望しています。

 子どもの医療費助成については、昨年10月から所得制限を撤廃しました。

 更なる拡充は考えていません。

 引き続き、全国一律の制度として構築するよう国に要望してまいります。

高木たけし:健康長寿延長に向けた取り組みの強化について伺います。

 「補聴器の公的助成を求める会」より、国の補助制度の対象とならない軽・中度の難聴者への補聴器購入助成を求め、これまでに2599筆の要望署名が市に対して提出されていましたが、新年度より本市独自に一人あたり25,000円の助成制度を設けるとのことです。あらためて、制度の目的と必要性、効果、25、000円とした根拠について、お示し下さい。

 本市は75歳以上の市民税非課税の人に対し、一人当たり年間3,000円のおでかけ乗車券を交付していましたが、次年度より5,000円に増額するとのことです。これまでの利用実績の状況についてお示しください。また、増額の理由と期待される効果についてお示し下さい。

市長答弁:次に、補聴器購入助成制度は、高齢者の聴力の低下に早期に対応することで、人や地域との交流を維持し、フレイルや認知症の予防に繋げるものであります。

 助成額は、中核市の状況を踏まえ設定しました。

 おでかけ乗車券については、昨年度、対象者5万353人に申請勧奨を行い、3万9,880人に交付しました。

 制度拡充により高齢者の社会参加の促進に繋げるものであります。


再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。

(議事録の更新は次回の定例会開催前になります。)

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防災対策について(2024年3月議会一般質問)

2024年3月議会の日本共産党・高木たけし市議の一般質問です。

第一質問と答弁を掲載します。

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高木たけし:防災対策について伺います。

 1月1日、能登半島地震が起き大変な被害になりました。本市において、最大震度6強の南海トラフ巨大地震が発生した場合の被害は、死傷者が1万2千人、建物の全半壊約6万8千棟と想定されています。2020年の推計では耐震化されていない住宅は3万3200 棟です。福山市は、2025年までに住宅の耐震化率90%を目標としていますが、耐震化の見通しについてお示しください。目標達成のための具体策についてお示しください。

 福山市で、液状化が起きる可能性の高い面積は12.2%ですが、これまで、この地域の住宅建設では、液状化対策が施されているのかお示しください。液状化が起きる地域へ新たに住宅建設の申請が出された場合に、どのように対応されているのか、また、液状化が起きる可能性の高い地域へ周知を行うとともに、液状化対策が必要ではありませんか。ご所見をお示しください。

 福山市の液状化危険度分布図は、2013年度の広島県地震被害想定で示されています。しかし、市民が容易に閲覧できるものとは言えません。市として、液状化ハザードマップを作る必要があるのではありませんか。お示しください。

市長答弁:次に、住宅の耐震化についてであります。

 2020年度(令和2年度)末における本市の耐震化率は、国の「住宅・土地統計調査」に基づけば、82.3%と推計しており、5年前と比較すると5.7ポイント向上しています。

 また、目標達成に向け、木造住宅の耐震診断費の補助制度を2008年度(平成20年度)から設けています。

 耐震改修費の補助制度についても、2011年度(平成23年度)に設け、その後も補助の上限額の引上げや建替え工事を対象に加えるなど制度を拡充してきました。

 あわせて、出前講座等あらゆる機会を通じて、耐震化の必要性や補助制度の周知を行ってきました。

 特に、木造住宅は、倒壊の危険性が高いとされていることから、来月から、密集地域を対象に、戸別訪問による周知・啓発を行うこととしています。

 

 次に、住宅の液状化対策についてであります。

 1995年(平成7年)の阪神・淡路大震災を受け、2000年(平成12年)に建築基準法が改正されました。

 これによれば、住宅を新築又は増築する建築主は、地震時に液状化するおそれがある場合には、建築物への損傷や沈下が生じないよう対策が義務付けられています。

 また、市又は民間の確認検査機関に申請書を提出し、耐震性等に関する法令への適合確認を受ける必要があります。

 このうち液状化の適合確認が必要なものは、木造で3階以上、又は延べ面積500平方メートルを超える規模の大きい住宅です。

 液状化に関する周知については、広島県が作成した液状化危険度分布図を本市のホームページにも掲載しているところです。

 今後は、既存住宅の液状化対策の具体的な工法や事例を追加するなど、よりわかりやすく、容易に閲覧ができるよう努めてまいります。

 本市の液状化ハザードマップについては、現在のところ、作成の予定はありません。


再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。

(議事録の更新は次回の定例会開催前になります。)

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国民健康保険行政について(2024年3月議会一般質問)

2024年3月議会の日本共産党・高木たけし市議の一般質問です。

第一質問と答弁を掲載します。

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高木たけし:国民健康保険行政について伺います。

 2023年度は、全国の29.3%に上る509自治体で国保税が引き上げられ、過去最多でした。引き上げた自治体が最も多いのが大阪府で、広島県は78.3%の自治体が引き上げて2番目に引き上げ率が高くなっています。広島県でなぜ国保税を引き上げた自治体が多くなっているのかお示しください。

 2024年度予算に向け、国民健康保険の準統一が見送られたということですが、その理由についてお示しください。

 この先も準統一の実施に向け検討するのか、お示しください。

 新年度予算では、基金を8億9800万円あまり繰り入れたとはいえ、前年度比7.97%の大幅な引き上げで、一人あたり12万968円になります。加入世帯の所得状況等が加味されたのか、その具体についてお示しください。 

 福山市で2018年度からの都道府県化以来23年度まで一人当たり国保税算定額は5、956円も上がるなか、国保税引き下げを求める請願が4回も提出されてきました。加入者の国保税を引き下げてほしいという思いをどのように受け止めているのか、お示しください。

 基金は、23年度末20億円であり、活用して、国保税引き下げを行うべきと考えますが、お示しください。

国民健康保険料水準は、全国知事会が求めていた協会けんぽ並みどころか現在では、最も高い佐賀県の協会けんぽの保険料と比べても1.8倍以上であり、最も低い新潟県の協会けんぽの保険料と比較すると2倍以上となっています。

 そもそも、サラリーマンの健保に比べ国保税が高いのは、国保に事業主負担がないこと、「人頭税」ともいうべき「均等割」「平等割」があるからです。「均等割」「平等割」をなくせば、協会けんぽ並みの保険税にすることができます。国庫負担・公費負担を増やすことにより「均等割」「平等割」の廃止を求めてください。ご所見をお示しください。

市長答弁:高木議員の御質問にお答えいたします。

 始めに、国民健康保険についてであります。

 まず、広島県内で国民健康保険税を引き上げた自治体が多くなっている要因についてであります。

 2023年度(令和5年度)は、県が予定する保険税の準統一化に向けた激変緩和措置期間の最終年度であったことや医療費が上昇したことがその要因と考えています。

 しかしながら、2024年度(令和6年度)以降も。医療費の増嵩等により、保険税額の大幅な上昇が見込まれるため、各市町が保有する財政調整基金等を活用して被保険者の急激な負担増を緩和できるよう、準統一化を見送ることとしたと県からは聞いています。

 また、今後については、県において策定中の「第2期広島県国民健康保険運営方針」において、2023年度(令和12年度)から2035年度(令和17年度)までの間で、完全統一をめざすことが想定されています。

 次に、新年度においては、被保険者の急激な負担増とならないよう財政調整基金を活用して、県が示す1人当たりの保険税額から大きく引き下げた額により予算編成をしています。

 今後確定する所得の状況を踏まえ、改めて国民健康保険運営協議会に諮り、保険税額を決定してまいります。

 また、財政調整基金については、当面、保険税額の急激な上昇の緩和に活用するとともに、今後、県へ納める「国民健康保険事業費納付金」に不足が生じた際の補てんに、充ててまいります。

 これまでも国に対して、被保険者の負担の軽減のための国庫負担割合の引き上げを行うよう、全国市長会を通じて要望しているところであります。


再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。

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2024年3月議会一般質問について

3月定例会での一般質問の日程と質問項目についてご案内します。

ぜひ傍聴にお越しください。

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福山市議団ニュース2024.2.21

news2024.2.21.pdfをダウンロード

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介護保険料も大幅引き上げを提案

基準額を年額7400円増

「第9期福山市介護保険計画」において、24年度から3年間の介護保険料を、基準額で7400円増、年額7万7800円の大幅引き上げが提案されました。前期計画では保険料は「据え置き」だったため、6年ぶりの引き上げ改定です。

世帯所得が620万円以上の所得区分の階層を5段階に細分化し、上限額も引き上げも行われます。

「負担能力に応じた設定」と説明しますが、年間の保険料収入は約10億円増加することが見込まれており、負担が大幅に増えることは明らかです。

一方で23年度末時点で会計のため込み金は約11億円が見込まれています。

逼迫している年金生活者の状況を市政がどう見ているかが大きく問われます。

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統合で手城幼稚園・あけぼの保育所を廃止

3園を1園に集約化!?

8日に行われた民生福祉委員会で、現在のあけぼの幼稚園へ手城幼稚園とあけぼの保育所を統合し、(仮称)あけぼのこども園を整備する考えが報告されました。これに伴い、統合される2園は2027年度末で廃止されることとなります。

ニーズ調査ずさん、目的は「未耐震問題」の解消

この整備計画についてみよし市議は、「保護者のニーズに沿った整備なのか」、「なぜ大きく離れている手城幼稚園が統合の対象となるのか」と質したところ、ニーズについては「新たに整備される施設の定員で現在の利用は対応できる」、手城幼稚園については「施設の老朽化が問題となっている」と答えました。

しかし、廃止される手城幼稚園の保護者には事前の説明は行われておらず、地域の保育ニーズは把握されていませんでした。

また、手城幼稚園、あけぼの幼稚園については耐震化が行われていないことが問題となっており、その解消のために、遠く離れた手城幼稚園が対象とされた背景が浮かんできます。

多様な保育こそ

集約化の根拠とされている「再整備計画」は策定からすでに9年が経過しています。少子化対策の中で、多様な保育ニーズへの対応こそが求められており、廃止は見直すべきです。

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統合の対象となった手城幼稚園(市HPより)

高齢者の補聴器助成制度・おでかけ乗車券増額が実現

安心の暮らしへ、多くの高齢者の要望

福山市は、一人当たり2万5000円の補聴器購入費用を助成する制度を行うことを明らかにしました。対象は65歳以上で、医師から補聴器の必要性を認められた人です。

また、75歳以上の市民税非課税の人へのおでかけ乗車券を、年額3千円から5千円に拡充します。

この理由について、16日の本会議で市長は、「高齢者が外出し,地域や人とのつながりを持つことは,フレイルや認知症の予防に有効」と説明しました。

市民の声を届け、市政を動かす

これまでに「補聴器の公的助成を求める会」からは、補聴器購入助成を求め、合計で2599筆が提出されており、福山市議団は要望を議会で要望を取り上げ、制度の実現を求めていました。

おでかけ乗車券についても、市議団が行った市民アンケートで増額を求める声が非常に多く、福山市では高齢者の移動の支援が大きな課題となっていることを繰り返し指摘してきました。

市民の暮らしの実態を議会に取り上げることが、施策の実現への最も大きな力となります。安心の暮らし実現へ、重要な前進となりました。

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福山市議団ニュース2024.2.14

news2024.2.14.pdfをダウンロード

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次年度国保「準統一化」は見送りへ 。しかし9257円増額⁉

県民の声で「準統一化」見送り

2018年度から国保の財政運営を広島県が一括する「県単位化」が強行され、6年間の激変緩和措置期間を経て、次年度から国保税(料)の県内同水準化に向けた「準統一」が行われる予定となっており、この場合、福山市では約1万6000円もの引き上げが想定されていました。

しかし、あまりにも大幅な引き上げとなることから、県と県内市町との協議の結果、次年度からの統一化は見送られることとなりました。

準統一化を巡っては、広島県に対して中止を求める要望署名が県内各地から提出されており、大幅負担増の計画に対し、県民の声が歯止めをかける大きな力となりました。

わずか3年で1万7000円増

「準統一化」の見送りられますが、福山市は次年度の税額改定で、一人あたりの平均額を9257円も引上げ、年額12万968円とする考えを明らかにしました。

この引き上げが強行された場合、2022年以降のわずか3年間で、約1万7000円もの増額が行われることになります。

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ためこみ金20億円、約4億円も黒字

今回の改定で約9億円の基金を活用して引き上げ幅を抑制したと説明していますが、23年度末の基金残高は約20億円、黒字も3.8億円見込まれています。

大幅増の回避は十分可能ではないでしょうか。

市議団の紹介
高木たけしプロフィール みよし剛史プロフィール

仁比そうへい 活動日誌

ひろ子ワールド