母親大会と福山市の要望懇談 生きた学びの充実を

8月21日に福山市母親大会実行委員会と福山市との要望懇談が行われました。みよし剛史、塩沢みつえ両市議が同席しました。

母親大会実行委員会は、4月に6分野・41項目の要望事項を福山市へ提出しました。

その後の市からの文書回答を受け、特に「教育」と「食」の分野での意見交流が行われました。教育委員会と農林水産課が対応しました。

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学力向上を家庭で? 生きた「学力」こそ

教育分野の意見では、授業でタブレットを使用することによる弊害や、福山市教育振興基本計画の改定で低学力への取り組みが重点化されたことが取り上げられました。

市教委は、タブレットを小中学校で「文房具のように使う」方針の下導入しました。しかし、現場では授業中に動画を視聴したり、レポートにネットの情報をそのまま引用するなど、主体的な学びを妨げる側面が指摘されました。

また、学力の低下の要因について、家庭でのスマホやゲームを使用する時間が全国平均より長時間になっていることを挙げ、各家庭にスマホ等の使用を見直し、家庭学習の時間確保を要請しています。

これまでの市教委の政策と生きた「学力」を身に付けるための取り組みが整合していたのか、「学力低下問題」が家庭の問題にすり替えられているのではないかと意見が相次ぎました。

安心の給食調理に 新規就農者支援を

「食」分野では、給食調理場を集約化する「新親子方式化」に対し、今後1調理場あたり1000食以上が調理されることから、業務負担増や衛生上のリスクが指摘され、自校調理の継続が求められました。

また、米を含む農産物の高騰に対する自給率向上の取り組みについて、新規就農のハードルが非常に高い現状や、小規模農家への支援がほとんどないことが指摘されました。支援拡充とともに、農家・農地の現状把握の取り組み強化が求められました。