地域の軍事産業化の危険 県内半導体分野に巨額投資計画(常任委員会報告)
新たな政府の骨太方針では、今後の成長戦略として、経済安全保障と深く結びついている17の産業を重点戦略分野と位置付け、40年までに370兆円規模の成長投資を行う、地域未来戦略を打ち出しました。
7月31日の地域未来戦略の会合では、各地に重点分野を集約する「戦略産業クラスター計画」を公表し、広島県を半導体分野の集積地域に選定しました。
半導体企業に3.2兆円バラマキ
計画では、東広島市に立地する米国の半導体大手マイクロンの製造工場を中核に、福山市と呉市を周辺集積地域としています。
福山市においては、フォックスコン、ローツェ、エア・リキードなどの半導体サプライチェーン企業が立地しており、それぞれの企業が増設等の投資を行っていることや、市営産業団地の整備検討、市立大学の情報工学部新設、エフピコRim2階のオフィス整備などの計画が進められていることも選定の理由としています。
県内クラスター計画による投資額は40年までに3.2兆円、4500人の雇用創出が目標とされました。
軍事産業優先の投資で地域産業壊す危険
戦略17分野はいずれも軍事転用が可能な産業で、計画の本質は日本の軍事産業の基礎づくりが狙いであり、地域経済の軍事化につながるものにほかなりません。
21日の文教経済委員会では新たな産業振興の実行計画案が報告されましたが、計画策定の経過において国の成長戦略についての議論は行われておらず、選定に市が積極的に関わった経過もありませんでした。
特定の分野に巨額の投資を集中させることは、歪んだ地域経済を生み出しかねず危険です。
地域の軍事産業化と地域産業を壊しかねない2重の危険をはらむものです。





