駅前全面広場化・北口バスターミナルを整備検討
4日、第9回福山駅前広場協議会が開催されました。2022年の協議会設置後、新たな駅前広場の在り方が検討され、昨年11月には駅前広場の全面広場化と、それに伴う駅北口広場へのバスターミナル整備の具体案が示されていました。
北口広場のバスターミナル建設に批判の声
しかし、北口へのバスターミナル整備案が示された際には、ネットやSNS上で、交通の混雑化や多額の整備費用がかかることなどを懸念する批判的な意見が相次いでいました。また、バス事業者や市民団体からも整備案に対する反対の声が上がっています。
「福山駅北口広場を守る会」は3日、福山城を望む景観が失われることや、駅周辺の道路の交通が制限されること、登下校中の学生など歩行者の事故のリスクが高まること、など、12項目の問題点を指摘する公開質問状を提出しています。
基本計画策定の期限を方針転換
市民からの声を受け、枝広市長は、当初3月末までにまとめる方針であった駅前広場整備の基本計画策定について、「3月末の策定にはこだわらない」という考えを示しました。
この度の協議会において事務局である市は、各方面から検討内容について意見が出ているとし、交通機能の課題と対策を考え方を整理した上で交通施設の配置(たたき台)を示し、協議会の委員からの意見聴取を求めました。
協議会でも懸念の声、相次ぐ
駅周辺の再整備検討が長期にわたっていることから、早期にまとめるべきという意見が出る一方、現在の整備案への懸念も相次ぎました。
バスやタクシーが交錯する混雑時の対応はどうするのか、高架下付近の自転車利用者との接触リスクが高まるなど、交通安全上の課題が提起されました。
特に路線バスについては、駅北側へ集約されることで走行距離・時間が増加し、年間約4500万円の経費増となる試算も示されました。
協議会委員の構成についても、女性や若い世代が居ないため、意見が反映しにくいとの指摘もありました。
市民目線、住民目線の議論こそ
座長の清水義次氏は、事業者中心の意見醸成で、利用者ニーズが反映できていないことを指摘し、市民参加の枠組みを提起しました。
広場やバスターミナル整備ありきではなく、幅広い市民からの意見を聴く仕組みの具体化が求められます。
(資料)福山駅前広場再編事業について.pdfをダウンロード
福山市HP 福山駅周辺再生推進課
https://www.city.fukuyama.hiroshima.jp/soshiki/ekisyuuhensaisei/





