景観と生活環境を守れ―「北口広場を守る会」連絡会議が開催
6月7日、福山駅北口の再整備事業の撤回を求める「福山駅北口広場を守る会」が連絡会議を開きました。
7106筆の反対署名提出
再整備事業は、市所有の北口広場の土地とJR西日本所有の駅南側の土地を等価交換し、JRが北口広場に6階建てのホテルや立体駐車場を建設する計画です。
市は、土地価格の差額として5600万円をJRに支払います。
また、北口広場にあるバス乗降場を福山城東側の緑地公園に移設するために、工事費など8200万円を今年度予算に計上しています。
「守る会」は、3月議会と6月議会に請願を提出。福山城を中心とした駅北口の景観や環境を損なうとして、土地交換の協定やバス乗降場の移設を撤回するよう求めていました。
請願は、3月議会では日本共産党以外の議員が継続審議を主張して採決されず、改選をはさんで審議未了となりましたが、「守る会」は署名活動を続け、6月議会では7106筆(3月分含む)の署名を提出しています。
幅広い市民が声をあげる
連絡会議は、枝廣直幹市長に計画を断念させるために引き続き反対署名を集めようと、幅広い市民に呼びかけ、開催されました。
約80人が参加し、6月議会で請願の紹介議員となった日本共産党市議団(高木たけし、河村ひろ子、みよし剛史)も出席しました。
参加者からは、「石垣公園を壊すのはとんでもない」「説明が不十分で計画を知らない人も多い」「草や木のある公園の空気感は、子どもの居場所としても大切。未来に残さないといけない」「鞆の浦の景観訴訟が勝ったように、環境権で闘おう」など、次々と声が上がりました。
公開質問状提出と署名の継続
会議で「守る会」代表の廣中隆志氏は、市長あてに公開質問状を提出し、反対署名活動を継続することを提起。満場一致で採択されました。
公開質問状は、「再整備は景観法や福山市景観条例などに違反する」と指摘。市とJRの協定の経緯を示すよう求めており、8日に提出されました。
署名は、市長選前の8月1日に提出される予定です。
日本共産党市議団議会で追及
日本共産党市議団は、6月議会一般質問で、これまでの署名や景観利益に対する市長の認識、住民軽視の進め方などを追及しました。
計画を撤回させるため、引き続き力をあわせて取り組みます。