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福山にも児童館の設置を

子どもたちに安心の居場所を

塩沢みつえ市議は、12月定例会の一般質問で児童館の設置を求めました。
児童館は18歳未満のすべての子どもに、地域での遊び・生活援助とともに子育て支援を行い、子どもの健全育成を図る施設です。

多くの自治体では地域に複数の児童館を設置し、子どもたちの自由な居場所として機能していますが、福山市には「ふれ愛ランド」内に1所あるだけです。

Photoふれ愛ランド内の児童館(市HPより)

2ふれ愛ランド内の児童館(市HPより)

夏は外で遊べない!屋内施設が必要!

11月に行われた母親大会実行委員会と市との要望懇談会で、「未就学児や小学生が遊べる屋内施設がない」「酷暑で外で遊べず家で過ごすばかりで子育てが大変」と悩みが語られ、児童館の設置が要望されました。

塩沢市議は、市長が新たなネウボラセンター内に親子で遊べる場を整備することを明らかにしたことをふまえ、あらためて児童館設置の意義を質しました。

居場所が必要なら民間施設を利用?

市長は、「屋内遊戯場については、子育て家庭のニーズ調査において、『悪天候でも利用できる屋内遊戯場』を希望する多くの市民の声を踏まえネウボラセンターに併設することとした」と答え、児童が利用できる屋内施設の必要性を認めました。

しかし、ネウボラセンターは福山駅周辺に設置する方針のため、日常的に利用できる人は限定されます。

駅周辺以外の地域での必要性については、「周辺地域については、大型遊具等を備えた民間の大規模な屋内遊戯場が複数」ある、「親子が楽しめる空間としては、『ふくやまふれ愛ランド』」、「36か所の保育施設において低年齢向けの遊具を備えた室内の遊び場を設置」していることに言及しましたが、児童館設置の必要性については明言しませんでした。

児童館の目的は子どもの福祉向上

民間の屋内遊技場は、「平日1人2時間までで700円」や「1歳から12歳まで平日30分で600円」など使用毎に料金がかかります。

収益が目的である民間の有料サービスと、児童福祉法を根拠とする「児童館」を同列に並べて「子どもの居場所」とすることは、子どもの福祉の観点を欠いていると言わざるをえません。

どの地域でも、誰でも利用できる児童館は、地域の福祉・児童福祉の向上を目的として設置されており、この機能が市民から求められているという認識に立つべきではないでしょうか。

塩沢市議は広島市内には121所の児童館が設置されていることを紹介し、就学前の親子が過ごす場所、児童・生徒の学習する場所の充実のため、福山市でも設置実現を求めました。

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