防災対策について(2026年9月議会一般質問)
2026年9月議会の日本共産党・みよし剛史市議の一般質問です。
第一質問と答弁を掲載します。

みよし剛史:防災対策について、避難所機能の強化について伺います。
熊本地震の発生から1カ月余りが経過しました。今なお多くの人が避難生活を送っています。亡くなられた方への哀悼の意と、被災されたすべての方へ心よりのお見舞いを申し上げます。
この度の地震は酷暑による被災者の健康影響が懸念されましたが、多くの避難所として使用された体育館には空調設備が無く、発災直後は固い床の上で雑魚寝している状況も見られており、残念ながら災害関連死も生じてしまいました。改めて避難所機能のさらなる強化が行政課題となっており、本市においても教訓とすべきと考えます。
本市は現在、小中学校体育館に災害による電源喪失時にも稼働できるガス式の空調と発電機の整備を進めていますが、体育館の避難所活用を念頭に、各学区・地区に少なくとも1か所ずつは早期の空調整備が必要だと考えます。今後の体育館空調の整備の進め方についてお答えください。
また、避難所となる公共施設の空調においても電源喪失時の対応が求められますが、非常用電源の確保状況についてお示しください。
避難所・避難生活学会は、災害関連死を防止するには被災者に安全な避難所環境が提供されるよう質・量・迅速さを担保することが重要であるとし、トイレ、キッチン、ベッドを48時間以内に避難所で提供する「TKB48」を提唱しており、同様の避難所水準はイタリアなどですでに実践されています。避難所における「TKB48」の考えについて、本市の認識をお示しください。
本市の災害備蓄物資については、災害備蓄方針に基づいて当面緊急に必要となる物資を分散備蓄していますが、広域かつ長期の避難生活が生じた場合への対策として、今年度中に防災備蓄拠点倉庫整備の計画策定を進めているところです。本年4月時点での備蓄状況は、全体で簡易トイレ約860個、間仕切り約2200個、ベッド約2900個等が確保されていますが、備蓄拠点整備もふまえ、今後の備蓄の水準や災害発生時における備蓄物資の運用方法について、考えをお示しください。
浸水対策について伺います。
8月13日の千葉県豪雨は、千葉市で歴代最多の時間当たり雨量を観測し、大規模な浸水被害が生じました。逆走した台風による影響が指摘されていますが、同様の進路を辿る台風は近年増加傾向にあり、統計に基づいた想定を超える大雨が今後も生じる可能性はあります。
本市でも同日に大雨が生じ、レベル3大雨警報が発表され、手城川では正午頃に氾濫危険水位に達しましたが、当時の雨量は観測されていませんでした。理由についてお答えください。
蔵王雨水幹線と東深津町の雨水貯留施設の供用開始により約23000㎥の貯留機能が整備されたところですが、同日の雨によって蔵王公園周辺で道路冠水が生じ、一時通行止めとなりました。当時のそれぞれの貯留施設の稼働状況と、道路冠水が生じた状況についての分析をお示しください。また、引野アンダーパスも通行止めとなりましたが、復旧までに約3時間半を要しています。午後には降雨は収まっていましたが、通行止めが続いた理由と、早期復旧の手立てについてお考えをお示しください。
時間当たり115mmを観測した千葉県豪雨では、急激な道路冠水による浸水によって動けなくなる車両が相次ぎ、車内で亡くなった人が続発しました。浸水被害から住民が身を守る手立ての確立が求められます。
本市は昨年度末に、最大で時間雨量130mmの雨を想定した内水ハザードマップを作成し、今後自治会・町内会加入世帯への全戸配布等により周知に取り組む予定です。今後は住民がいかに活用するかが肝心だと考えますが、活用推進の取り組みや、施策への反映について、お考えをお示しください。
発生の予測が困難な局地的豪雨を想定した場合、安全な避難経路を住民が判断するには、過去の浸水実績の情報を事前に提供することが必要だと考えます。国交省は概ね10年程度以内の浸水実績をハザードマップに図示する手法も示していますが、必要性について考えをお示しください。
急激な豪雨が発生した場合、道路事情等、詳細な情報の迅速な提供が必要だと考えます。災害による市内の被害状況の広報は市が実施しますが、現在の被害状況の情報収集と広報の取り組みについてお示しください。今般の災害状況を踏まえ、今後の発信の在り方についての考えをお示しください。
市長答弁:
三好議員の御質問にお答えいたします。
始めに、避難所機能の強化についてであります。
まず、避難所となる公共施設の非常用電源の確保状況についてであります。
今後、空調設備を整備する小中学校等の体育館については、空調設備を稼働させるための非常用電源を整備します。
これ以外の体育館で停電が発生した場合には、市が保有するポータブル発電機31台とスポットクーラー20台を必要に応じて配備することとしています。
次に、安全な避難所環境についてであります。
避難所において、避難者の生命と健康を守るためには、生活環境の整備が重要です。
このため、簡易トイレや汚物袋、食料、ベッドなどの備蓄品を市内78か所の基幹緊急避難場所や拠点支所などに分散配備し、発災時に迅速に使用できるよう取り組んでいます。
また、広島県の備蓄方針の改定を見据えながら、今後整備する防災備蓄拠点倉庫も活用し、備蓄品目の追加、数量の拡充を図るとともに、より円滑で迅速な配送体制の確保に取り組んでまいります。
次に、8月13日の大雨における雨量観測についてであります。
雨量観測所は、気象庁が設置するもののほか、国や県が地域ごとに設置しています。
手城川周辺の雨量が観測されなかったのは、雨量観測所が設置されていないためです。
次に、引野アンダーパスについてであります。
アンダーパスの通行止めを解除する際は、冠水時に、路面や側溝に流れ込んだゴミや滑りやすい土砂の清掃作業が必要となります。
そのため、冠水解消後、専門業者による速やかな清掃を実施し、通行止めを解除することとしています。
この度も迅速に対応した結果、冠水解消から約3時間後には通行止めを解除しました。
次に、内水ハザードマップは、地域での出前講座や小中学校の防災教室などで活用することで、内水氾濫の危険性やとるべき避難行動など市民一人ひとりの防災意識の向上につなげてまいります。
また、自治会(町内会)に対しては、地域の浸水リスクや避難経路、避難場所の確認など、防災訓練での活用を促してまいります。
災害時における被害情報の収集と発信についてであります。
被害情報については、市民から災害対策本部への電話通報や職員によるパトロールのほか、SNS上の投稿をAIで分析し、被害状況を把握するシステムなどにより、収集しています。
そのうち、アンダーパスの浸水による通行止めなど、市民の安全確保に必要な情報は、市ホームページやSNSで、速やかに発信することとしています。
上下水道事業管理者答弁:
上下水道事業についてお答えいたします。
始めに、雨水貯留施設の稼働状況についてであります。
当日の豪雨では、蔵王雨水幹線は、約6,800立方メートル、東深津町の雨水貯留施設には、約2,400立方メートルの雨水をそれぞれ貯留しました。
次に、道路冠水についてであります。
蔵王雨水幹線は、幹線で集めた雨水を排水する蔵王ポンプ場が、現在、整備中のため、短時間の豪雨だけでなく一定時間継続する豪雨への対応も踏まえて取水量を抑制しています。
そのため、既存水路から雨水幹線や手城川への流入が追いつかず、一時的に道路冠水が発生したものと考えています。
次に、内水ハザードマップについてであります。この度、作成した内水ハザードマップは、2021年(令和3年)に改正された水防法に基づき、想定し得る最大規模の降雨が発生した場合の浸水区域や浸水深を示したものであり、過去の浸水実績は図示していません。
教育長答弁:
教育行政について、お答えいたします。
学校体育館の空調整備計画についてであります。
学校体育館が基幹緊急避難場所に指定されている25校については、今年度末までに空調整備を終え、その他の学校体育館については、今後4年間で計画的に整備してまいります。
以上
再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。
(議事録の更新は次回の定例会開催前になります。)




