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2004/11/17 決算特別委員会の質疑と答弁

 3日目を迎えた福山市議会決算特別委員会ですが、一般会計の決算状況について、質疑されました。
 村井あけみ、高木たけし市議の質問と、答弁の概要を掲載します。

村井あけみ市議の質問

市庁舎の電算処理システムの入札について
質問(村井):電算処理システムの契約は、どのようにやっているのか?

答弁:システムの中核部分は、ノウハウや専門性が求められるため、専門業者に任せているが、各部署でのシステムの構築は、競争入札で取り組んでいる。

乳幼児医療費助成制度について
質問(村井):乳幼児医療費助成制度の平均入・通院日数は?

答弁:入院は平均5.37日で、通院は平均2.08日。

質問(村井):就学前まで無料化を実施すると乳幼児医療費はいくらかかるのか?

答弁:年間2億2600万円かかる

質問(村井):決算での福山市の黒字分は26億ほどあり、就学前まで医療助成を行うのは充分財源はある。黒字分を計画的に活用し、子どものお医者代を就学前まで無料にするよう、計画をつくるよう要望する。

子どもの4ヶ月健康診断について
質問(村井):新生児の4ヶ月検診について、受診率を向上させるために、どのような工夫をしているのか。受診できていない人へのフォローアップはどうやっているのか?

答弁:4ヶ月健診の受診率向上のために、家庭に電話をかけたり、直接訪問活動を行っている。

質問(村井):受診率の向上へむけ、引き続き努力するよう求める

生活福祉資金について
質問(村井):生活福祉資金の原資が900万円あるが、566件、887万円が貸し付け中になっている。福祉資金を借りに、市役所窓口に行っても「原資がないから」と断られる事もある。福祉資金のうち、回収が困難なものは、不能欠損扱いにして新たに資金を増資せよ。

答弁:1949年から2003年までの生活福祉資金の貸付状況は、貸し付けている人が死亡のケースが479件、119万3千円、不明になった人が211件、336万円ある。親類に連絡をする等様々な努力を行ったが、改修は困難な状態。

質問(村井):回収不能金は、不能欠損扱いにし、原資を増やすよう重ねて要望する。

BSE対策について
質問(村井):BSEが発生した時、本市の対応は早く、評価できる。いま、アメリカが、政府に圧力をかけ、20ヶ月以下の若い牛の全頭検査の緩和をしようとしているが、政府に対して全頭検査の徹底を求めよ。

答弁:福山市は、今後も全頭検査を続けていく。

鞆の埋立て架橋と、重要的建造物群について
質問(村井):町並み保存事業の予算が予算執行されていない。改修の必要な、古い建物の町並みの保存についてどう把握しているのか?

答弁:鞆の町の保存が必要な建物については、逐一把握している。空家の数や、状態などは把握しているが、今後の保存については、状況把握に努めていく

質問(村井):町並み保存事業が、埋立て架橋が出来ないから、事業をすすめないのは、遺憾な事だ。埋立て架橋計画と今こそ切り離し、町並み保存事業をすすめるべきだ。市長は以前、埋立ての排水権同意の解釈変更を行ってまで、埋立て架橋を進める、と言ったことがあるが、国交省まで行き、担当課に確認したが、そのような法的解釈は出来ない、と中央官庁は言っている。重伝建指定を早く進めることを強く求める。

学校の施設について
質問(村井):保健室にクーラーの設置をしてほしいという要望が強いが、今後の方向性はあるのか。また、職員室にクーラーを設置され大変喜ばれている。しかし、クーラーをつけると、窓を閉めなければならず、すりガラスだと、職員室から、校庭の様子などが見えなくなり、防犯上も危険である。職員室のガラスを透明で、強度のあるものに交換してはどうか。また、体育館など、床がささくれ、危険な場所がたくさんある。学校の校舎の改修を計画的にすすめよ。そして、市内の800人以上の生徒のいる大規模校は、保健室の養護教員が一人では対応が出来ていない。養護教員を増やす事を検討せよ

答弁:保健室のクーラーは、何を優先的に進めるか十分検討する。職員室を透明ガラスにし、体育館の改修などは、好調から要望が出れば、行う。養護教員の増員は、県に要望する。

質問(村井):ぜひ前向きに進めてほしい。

同和対策について
質問(村井):決算資料の伝票審査で、中部ブロック社会教育センターなどが、「解放新聞」「部落解放」「解放教育」など、まとまった冊数で同和関係の雑誌や、新聞を購読している。
問う年度、トータルで何冊購入したのか。また、この活用方法を示せ。また、同和地区の子どもに教育活動をすすめる、「地域教育活動事業」の財源の内訳はどうなっているか。

答弁:同和関係の新聞・図書は、公民館での教育に活用している。現在は、段階的に廃止、見直しているし、公民館への雑誌も回覧制を導入している。地域活動推進事業は財源は一般財源で行っている。2005年度までの期限の事業。

質問(村井):国の方針では、同和対策は終結している。福山も一刻も早く同和対策を終結せよ。

高木たけし市議の質問
学校の耐震化診断について
質問(高木):学校の耐震化診断の状況は?診断数と、未実施の校舎の数は?

答弁:昭和56年以前に立てられた校舎が耐震化診断の対象となる。対象は277棟あり、実施数は108棟。39%の実施率。未実施数は、校舎が169棟、屋内運動場が25棟。

質問(高木):新潟地震でも、学校の校舎の被害は、総額100億にのぼっている。学校は、災害時の避難場所になる事もあり、特に耐震性が求められる。優先的に耐震診断を行うことを求める

答弁:国からの指示もあり、今後の検討課題とする。

リーデンローズの危険ヶ所について
質問(高木):文化施設で、転んで怪我をする等、事故が多い。事故予防に向け、今後の方向性を考えているのか。

答弁:転倒防止のため、掲示をしたり、放送で呼びかけ、事故防止に努めている。転倒については、構造上に問題はなく、福山市に瑕疵はない。

質問(高木):安全に楽しめる公共施設にするため、リーデンローズで転倒しても補償が行えるよう、保険制度などを検討せよ。

市営住宅について
質問(高木):市営住宅の入居希望者が多いが、住宅が少なすぎる。特に災害時など、緊急用の住宅の整備も少ない。急いで市営住宅を整備すべきだが、どのように考えているか

答弁:災害時のストックは1~2ヶ所、常時あけている。常時使える住宅を充てる。

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