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国に「朝宗亭」の早期修理を要望―文化庁が現地調査の意向示す

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 7月21日、日本共産党の辻つねお県議と福山市議団は、国の重要文化財である「太田家住宅朝宗亭」の早期修理を求め、文部科学大臣宛に要望書を提出しました。

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 朝宗亭は、鞆町の歴史的景観の中心となる貴重な建造物ですが、早急に修理しなければ崩落しかねない程、老朽化が進んでいます。

 辻県議と土屋とものり市議が上京し、左記の要望を提出。大平よしのぶ衆院議員の秘書も同席し、文化庁文化財部の参事官補佐らと懇談しました。

▽文建協などの専門調査員の早期派遣

▽朝宗亭の現状把握と修理のための予算措置

▽文化財の保存・活用予算の抜本的増額

 また、太田家住宅の保存に長年尽力してきたNPO法人「鞆の浦太田家住宅を守る会」も要望書を提出しました。

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専門家の不足で修理計画進まず

 福山市は、2012年から朝宗亭の現地調査を文建協に依頼しています。

 ところが、文建協の人手不足のため、修理計画に必要な調査が進まないまま今に至り、朝宗亭は「文化庁が修理の優先順位を決める土俵にすら乗っていない」状態です。

「現地調査を含めた地元協議を行いたい」

 しかし、朝宗亭の現状や保存修理を望む所有者らの意向を伝えるなかで、文化庁から「重要文化財の倒壊は許されない」「文化庁単独でも調査は可能。広島県や福山市と連携し、現地調査を含めた地元協議を行いたい」との大きな前進回答を得ることができました。

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「朝宗亭」から見えた文化行政の貧困―文化を大切にする政治を

 全国に約2500ある国の重要文化財は、地域の歴史や文化を伝える「生きた教材」であり、後世に引き継ぐべき大切な財産です。

 しかし、日本の文化予算は極めて低く、昨年度の文化庁予算は1040億円で国家予算のわずか0・1%です。

 人員体制も「公務員が削減され、文化庁の建築物修理担当は5人しかいない。文建協などの専門家も全国で200人程度」で、文化行政の貧弱さは深刻です。

 朝宗亭の早期修理に力を尽くすとともに、文化財保護体制の拡充や文化行政の充実を求め、日本共産党は市議、県議、国会議員が力をあわせて頑張る決意です。

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↑辻つねお県議と視察

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↑大平よしのぶ衆院議員(中央)と視察

大平議員は、中国地方選出で広島県出身。文部科学委員会に所属し、地域の声を国政に届けるかけはしとしてがんばっています!

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