県に申し入れ―漁港にたまった災害ごみの撤去に前進(7月豪雨関連)
豪雨の影響で、走島町の海岸に大量の流木やごみが漂着しています。
漁港に堆積したごみの撤去について、漁業関係者から相談を受けた福山民主商工会の藤本順也事務局長の案内で、日本共産党の辻つねお県議と村井あけみ、土屋とものりの両市議が8月8日に現地を視察しました。
広島県が1度は漂着ごみを撤去しましたが、沖で浮遊するごみが再び船揚げ場に流れ着いています。漁業関係者らは、「自分たちだけでは、ごみを取っても取ってもキリがない。何とかしてほしい」と訴えています。また、最初に撤去した大量のごみもフレコンバッグに詰めたまま陸地に放置してあります。
翌9日、辻県議と市議団は、湯崎英彦広島県知事あてに緊急要望書を提出。藤本事務局長も同席しました。
要望項目は、▽堆積ごみやフレコンバッグの早急な撤去、▽漂流ごみの定期的な撤去、▽業者に委託した場合の費用補助、▽故障した漁船の修繕費の助成です。
「2度目の除去を早めに行う」
辻県議は、現地の写真を見せながら、「漁業の支障になっており、予算を確保してしっかり撤去してほしい」と要請しました。応対した広島県東部建設事務所の武田和史次長は、「2度目の除去を早めに行う必要があると認識した。フレコンバッグは、市と調節してなるべく早く処分を進める。漁業関係者にも丁寧に説明する」と答えました。
また、「船だまりの外の海域の漂流ごみを撤去することは基本的にしないが、漁業関係者の話を聞くなかで、ある程度対応したい」との回答がありました。
【要望項目】
1.走島漁港の船揚げ場「本浦4」における堆積ごみと、フレコンバッグの撤去をすること。
1.海に浮遊している漂流ごみの定期的な撤去と回収を行うこと。
1.漁港や海岸、海水浴場に打ち上げられた漂着ごみを、関係者と協議しながら撤去すること。
1.住民が業者に委託して撤去した場合の費用を補助し、事後清算を認めること。
1.漂着ごみによる漁船の故障の修繕費を助成すること。