福山道路建設 地域住民と対話をせよ
市民団体が福山市と懇談
24日、「福山バイパスと区画整理を考える会」など3つの市民団体のメンバーと福山道路・幹線道路課との懇談が行われました。
昨年10月に同団体が「福山道路」の建設について市長に質問書を提出し、12月の市からの文書回答を受けてのものです。みよし剛史市議も参加しました。
協働のまちづくり「主人公は住民」
福山道路の建設予定地とされている東川口町から千代田町の区間には440棟程度の建物が確認されていますが、事業が開始されればすべて立ち退かなければならなくなります。
しかし、「今も次々と新しい建物が建てられている。」と参加者から実態が語られました。
課は「宅建業法により業者が説明することになっている」と言いますが、20年以上前に決まった福山道路のルートがどこまで周知されているかは不明であり、現状でも住宅が密集しているため、道路建設の影響は計り知れません。
団体は地域住民への事業説明会や学習会を開催するよう求めていますが、これに対して市は、計画決定までに必要な説明会は行っているため、東川口~千代田区間の事業化が決まった後でなければ説明会は行えないとしています。
一方で市は、まちづくりの視点について、「市民と行政が協働し、市民が主体となったまちづくりを進め」るとしています。協働ですすめるのであれば住民との合意形成が欠かせず、行政は説明責任を果たす必要があります。
今後も団体からの質問に課が回答していくことが確認されました。