児童館の設置について(2025年3月議会一般質問)
2025年3月議会の日本共産党・塩沢みつえ市議の一般質問です。
第一質問と答弁を掲載します。
塩沢みつえ:児童館の設置について、子どもの居場所の充実の在り方について伺います。
市長は3月議会の総体説明において、ネウボラセンターの開設に合わせて安心して楽しめる子どもの遊び場の整備と、6つの交流館に子どもが安心して遊べるキッズスペースの試行的な整備に取り組むことを明らかにしました。しかしそれは幼児期を対象としたものであり、18歳までの学齢期の子どもの居場所とはなり得ません。
12月議会で私は「子どもの居場所となる児童館の設置を」と要望いたしました。本市において、学齢期のこどもたちの居場所は充実しているでしょうか。ご所見をお示し下さい。
子どもを真ん中にした地域の拠点として
世田谷区では、さまざまな子どもの居場所がつながり、子どもの権利に関する認識を共有することで地域全体の居場所の質の向上を図ろうとしています。その役割を児童館が担い、幅広いネットワークを構築・充実させ、地域における相談支援機能・情報連携機能の強化を進めています。
本市には、子ども食堂、プレーパーク、学習支援等さまざまな居場所をつなぐコーディネートの役割を持った機関はありますか。お答えください。
子どもの権利の拠点として
「福山市を子育てしやすい・したいと思える町にするために」と集まった子ども未来つくり100人委員会では、市民からこどもの居場所を求める声が多数上がりました。
「遊び、宿題、工作などこどもの成長に必要なことを自由にできる場所が必要」「幼児期を過ぎたこどもが自由に過ごせ、自分の気持ちを話せる場、子どもの心の避難場所・ヘルプを出せる場が必要」との切実な意見が出されました。
これは、子どもの権利を尊重した非常に重要な指摘だと思います。
児童館には、こどもの遊びの援助やこどもとこども集団の主体的なかかわり・成長への支援等を職務とする児童厚生員の配置が位置付けられています。
多様な子どもたちからの声を受け取り、反映していく取り組みや、相談機能の充実等も可能となっていくのではないでしょうか。認識をお答え下さい。
子どもたちは、ありのままの自分が大切にされる環境の中で、権利を守られながら安心して過ごすことで、困難なことがあっても自分らしく生きていく力をつけるのではないでしょうか。この考えについて、市長のご所見をお示しください。
子どもの居場所の充実を図り、子どもの権利の拠点として、そして子どもを真ん中にした地域の拠点としての意義を持つ児童館の設置を強く要望いたします。改めて市長のご所見をお示しください。
市長答弁:
次に、児童館の設置についてであります。
こどもの居場所については、放課後児童クラブやこども食堂などに加え、新しい交流館に自由に使える「交流スペース」を設置しています。
こどもからの悩みなどの声については、関係部署において受け止め、対応しています。今後は、ネウボラセンターを中核として対応する予定です。
新年度、交流館にこどもと子育て家庭が安心して過ごせるキッズスペースを試行的に設置するなど、身近な地域での子育てを支えてまいります。
再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。
(議事録の更新は次回の定例会開催前になります。)