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2005/1/12 介護施設の感染症予防対策を!職員の人手不足の解消を!

福山市内の特別養護老人ホーム、福寿園で、入所者7人が死亡した問題で、12日、福山市議会は緊急に民生福祉委員会を開きました。
 この事件は福山市内の特養ホームで昨年末から、入所者や職員らに、下痢や嘔吐などの症状が相次いで発症し、80歳代から90歳代の入所者ら7人が亡くなったものです。
 原因は急性胃腸炎などを引起こす、ノロウイルスによる集団感染と言われています。
 委員会ではこれまでの行政の対応や、現状が報告され、土屋とものり市議が、質疑をおこないました。
委員会の概要を報告します。

―「感染症予防対策のマニュアル指導する」
答弁引き出す…土屋とものり委員―

【質問(土屋委員)】
 徹底的な原因の究明と、再発防止策を講じる事は当然の事です。万全を期して行って頂きたいが、厚労省からの省令では、介護施設の、衛生管理の基準が出されているが、介護施設の感染症予防は具体的ではない。このことについて、どう認識しているか?
【答弁】
 特養ホームの指導監査の中には、衛生管理の項があり、マニュアル化はしている。市としては、それに基づいて書類のチェックをしている。
【質問(土屋委員)】
 この件を教訓に、再発防止策を講じる必要があるが、その際、全国的な感染症に対する、先進的な教訓も取り入れながら、対策を進めることが必要です。
 高齢者施設での感染症予防対策の具体的なマニュアルや、ガイドラインなどを作る必要がある。どう認識しているのか。
【答弁】
 衛生管理については、感染症防止策のマニュアルは、食中毒に関しては、ほとんどの施設が持っているが、感染症に関しては、現時点では持っていない。 
 施設によっては、ある施設もあるが、再度点検を行い、(マニュアルの)無いところは、マニュアルを作るよう指導していきたい。

―介護職員の人員配置基準
基準を見直し人手不足の解消を―

【質問(土屋委員)】
 報道などでは、このように、感染が大きく広がった背景の一つには、介護職員や、看護職員、医師など、介護者の人数が不足していた、ということも、言われている。こう言われている事を、どのように認識しているか?
 また、介護施設の、日中と、夜間の職員の配置基準と、福寿園の現状はどうなっているのか?
【答弁】
 直接介護にあたる職員の基準は、入所者三人にたいし、一人の介護職員という基準。介護、看護としての基準は二十四名という体制になっており、問題になっている施設も、基準はクリアしている。なお、3月31日までは、職員基準は、経過措置として、入所者4.1人に対して介護職員1人ということも、3月末までは許されている。
 また、福寿園の勤務体制は次のようになっている。
●早出勤務 (7:00~16:00)3人
●平常勤務 (8:30~17:30)3~4人
●遅出勤務 (9:00~16:00)2人
●準夜勤・深夜勤務(16:45~翌8:45)3人
【質問(土屋委員)】
 基準を満たしていても、なお、現状で、人手が不足していたのであれば、この事案を教訓に、市内各施設の介護者の実態を掴み、基準の見直すこともふくめ、介護者の配置基準を再検討する必要があるのではないか?別の施設でも、「人員は何とかやりくりしている」とも報道されている。介護施設の人手不足を如実に示しているのではないかと思います。
 介護保険制度の見直し時期でもあるし、これを教訓に介護施設の人員基準を、見直すよう検討してはどうか? 
検討して頂きたい。
【答弁】
 人員体制の基準の見直しは、本市でするわけには行かない。
こういう事態が起きた時の対応は、その施設が取るものと考えている。

―入所者の不安の解消を―
【質問(土屋委員)】
 現在入所しておられる方たちは、大変不安を抱えておられるだろうが、いま、入所している方たちに対する不安を払拭するためのケアなどの対策はどうしているのか?
【答弁】
 入所者に対する不安の解消は、これから、施設にも行くが、引き続き不安の解消に努めるし、入所者の家族に対する説明もされた。市としても、積極的に不安の払拭に努める。
【質問(土屋委員)】
 入所者に対して不安を払拭するためには、具体的には、①徹底的な原因究明、②情報公開、そして、③説明責任をきちんと果たす事、が必要です。
 この事に留意しながら、対応して頂きたい。
【答弁】
 原因究明は当然だが、再度、家族会を開き、ノロウイルスが原因と考えられるという事を踏まえ、施設のほうへ、時点、時点を捉えて説明会を開き、説明をして、不安の解消に努める。
 今後は、先の話だが、施設全体の管理についても施設側と協議して対応する。

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