新型コロナ対策、第7次の緊急申し入れ提出
新型コロナウイルス感染が県内全域で急拡大し、福山市内でも医療機関でクラスターが発生するなど深刻な状況です。
広島市はステージ4に近い感染状況となっており、県全体で同様の事態に陥るリスクがあります。
福山市内の医療機関はすでにひっ迫しており、感染拡大を食い止めるために、あらゆる手立てを尽くすことを求め、市長あてに緊急申し入れを提出しました。
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新型コロナウイルス感染症に関する緊急申し入れ(第7次)
一、県が実施する高齢者や障がい者の入所系施設以外に、医療、介護、福祉、保育、教育、消防施設での一斉・定期的な検査を行なうこと。特に、福山市民病院はじめ地域の基幹病院では、全職員と患者、関係者の頻回検査を早急に実施するとともに、PCR検査機器の導入を補助すること。また、職員に陽性者がいた場合に、施設の職員体制が確保できるよう支援体制を構築すること。
一、高齢者や基礎疾患のある人、接客業の人や感染拡大地域を往来した人など、重症化リスクや感染リスクの高い人には、無症状でも無料で検査すること。
一、プール方式のPCR検査を導入し、無症状者を大規模で安価に検査する体制を構築すること。また、プール方式の検査を国費の対象とするよう国に求めること。
一、医療機関への継続支援金や、医療従事者への国の慰労金の上乗せ、医療従事者を確保するための就労支援金を支給すること。また、「疑似症」患者に対応した医療機関や、年末年始に感染疑いのある外来患者を診療した医療機関に補助金を支給すること。
一、入院病床や宿泊療養施設の拡充とともに、入院などの調整体制を強化すること。やむなく自宅待機となった間の健康管理と食料等支給の体制を備えること。
一、陽性者の追跡を専門にする人員を確保・養成し、保健所の体制を強化すること。
一、保育所、放課後児童クラブ、児童養護施設など児童福祉施設の職員に慰労金を支給すること。
一、感染拡大の影響で、市内業者からはGoToトラベルの一時停止発表前から「12月の宴会予約はゼロ」「宿泊のキャンセルが相次いでいる」などの声が上がっている。感染収束までGoTo事業は全面中止し、事業者に直接支援するよう国に求めること。
一、年末年始の書き入れ時に客足が途絶え、「収入はほとんどゼロ」「年を越せない」と悲痛な声が上がっている。飲食業や食材納入など関連業者に「年越し給付金」を支給すること。
一、17日からの県の「感染症拡大防止協力支援金」は、県内全域を対象にするよう要請すること。
一、地方創生臨時交付金は、デジタル化やマイナンバーカードの推進などではなく、苦境にある市民の支援に最優先で活用し、PCR検査の抜本的拡大、水道料金の減免などの生活支援、中小業者への継続支援金を早急に行なうこと。
一、年末年始の市の臨時相談窓口を周知すること。
地域の基幹病院でクラスターが発生すれば、救急の受け入れなどにも深刻な影響が生じます。
6日以内の間隔で頻繁に検査すれば感染者数をほぼゼロにできたとの検証結果を示して、医療機関での頻回検査を求めました。
広島市の状況は対岸の火事ではありません。早く検査を抜本的に強化するよう、引き続き求めます。
年末の市役所の相談体制については、臨時で対応するとのことです。相談窓口は、084-928-1241です。