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政府と福山市の新年度予算について(2023年3月議会質問)

2023年3月議会一般質問の第一質問と答弁です。

市長の政治姿勢について

高木たけし市議:政府の新年度予算について

岸田政権は、今後5年間の軍事費を総額43兆円に増やす方針です。2023年度予算では、軍事費が防衛省所管分だけで前年度比26.4%増の約6兆7880億円、財務省所管分として繰入れが3兆3806億円と、あわせて10兆1680億円以上が計上されています。一般会計総額の増加分のほとんどが軍事費という異常な軍拡のあおりを受けて、新型コロナ対策や防災減災・国土強靭化、中小企業対策、農林水産関係の予算は削減され、社会保障の自然増予算も1500億円削減されます。物価高騰に苦しむ市民の暮らしや営業を守り、経済を立て直すための予算とは程遠いものです。

しかも、岸田政権は大軍拡の財源として年金や医療の財源の流用、戦後初めての建設国債の発行を狙っています。

軍拡財源のために国民に犠牲を強いるという、まさに「軍事栄えて民滅ぶ」予算です。

また、GDP2%という世界第3位の軍事費や、他国の領土を先制攻撃することになりかねない敵基地攻撃能力を持つことは、日本の戦後の「専守防衛」の原則をくつがえし、近隣諸国との緊張を生み出し、戦争へ突き進むことになりかねません。一部の国を排除する軍事ブロック的対応では、地域の分断をより深刻にし、軍拡競争を一層進めることになります。日本共産党は、地域のすべての国を包摂する平和の枠組みを強化するによって、東アジアに平和を創出する「外交ビジョン」を提案しています。

福山市は平和非核宣言都市であり、枝廣市長も、危機的な「状況に至らないような外交努力が何よりも必要なんだ」と発言されておられます。軍事費の2倍化は、憲法と平和、暮らしを破壊し、日本を焦土と化すことにつながるものです。大軍拡予算を撤回し、外交努力の徹底を国に強く求めることを要望します。ご所見をお示しください。

また、物価高騰の下、最も効果のある支援策は消費税の5%への減税です。新たな増税であるインボイス制度の中止とともに、消費税減税をぜひとも国に求めてください。ご所見をお示しください。

市長答弁:国の新年度予算については、国において議論されるべきことであり、撤回を求める考えはありません。

次に、インボイス制度は、複数税率の下で、適正な課税の実現を図るものであり、国に中止を求める考えはありません。また、消費税の減税を求める考えもありません。

高木たけし市議: 福山市の新年度予算について

福山市の新年度一般会計当初予算は1841億6000万円で、3月補正を含めれば過去最高額となります。福山港の整備、福山道路など幹線道路網の整備、次期ごみ処理施設整備など、投資的経費は過去10年で最大となる一方、「特例枠」とされる「新型コロナウイルス感染症対策、原油価格・物価高騰対策」は約18億円にとどまります。新型コロナの5類化による公的責任の後退が懸念され、41年ぶりの物価高騰が直撃するなか、福山市に求められているのは、大型公共事業優先やマイナンバーカード促進などに多額の税金を使うのではなく、市民の命、生活、生業を守ることを第一の予算にすることです。

学校給食の完全無償化、18歳までの医療費の完全無料化、介護保険料・利用料の減免制度の拡充、国民健康保険税の引き下げ、物価高騰対策として給付金の支給や上下水道料金の基本料金の減免、光熱費補助などを行うことを求めます。ご所見をお示しください。

市長答弁:本市の新年度予算は、「安心と成長を支える都市基盤づくり」と新型コロナや物価高騰など、変化する社会情勢にも対応するものであります。

また、福山ネウボラを強化するほか、地域の活力再生や世界バラ会議福山大会の成功に向けた取り組みを進めるなど、安心して快適に暮らせるまち、活力と希望にあふれるまちを実現するための予算であります。


再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/fukuyama/pg/index.html

https://fukuyama-city.stream.jfit.co.jp/

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