« 政府と福山市の新年度予算について(2023年3月議会質問) | メイン | 通学路の安全対策について(2023年3月議会一般質問) »

水路・ため池への転落事故防止対策について(2023年3月議会一般質問)

2023年3月議会の日本共産党・みよし剛史市議の一般質問です。第一質問と答弁を掲載します。

みよし剛史:水路・ため池への転落事故防止対策について伺います。

昨年11月の緑町公園に隣接する水路への未就学児の転落死亡事故を受け、本市は緊急点検によって抽出された水路等に接する公園や公共施設の危険箇所の対策を来年3月までに完了させる方針です。公園や公共施設から隣接する水路への転落事故が過去10年で何件発生しているのかお示し下さい。

公共施設や公園の植栽が小さな子どもの視界を遮り、植栽によって生じる隙間が、事故に発展する事例も見られます。丁寧な植栽管理のための予算充実を求めます。ご所見をお示し下さい。

本市は多くの農地が急速に市街化され、人口の多い地域にも古い農業用水路や側溝が広がっており、転落事故の対策は長年の課題となっています。2003年度からの緊急箇所整備事業、2018年度から道路転落事故防止対策プログラムによって対策を進めていますが、この間に発生した市道から水路への転落事故件数および死亡事故件数、道路転落事故防止対策プログラムにおける対策未実施の総延長についてお答えください。また、国・県管理道を含めた道路から水路への転落事故件数と死亡事故件数についてお答えください。

ため池への転落事故防止対策については、2010年5月に本市が行った調査により、市道に接しているため池632箇所のうち328箇所において安全対策が未整備であったとし、そのうち市街化区域内と区域に隣接したため池を対象に対策が進められました。2018年度からは対象を市内全域に広げて、対策が実施されている所です。2010年の調査以降に対策された箇所数・総延長、この間に発生したため池での死亡事故件数をそれぞれお答えください。

また、市道に接していないため池での死亡事故件数と、この部分の安全対策の具体についてお答えください。

道路・ため池の対策は、6月までに策定される「水路等転落事故防止対策基本方針」に基づいた5カ年の実施計画によって総合的に進められるようですが、次期計画の対象となる箇所数・総延長について、道路、ため池、それぞれお示し下さい。早期の対策実施のためには、これまで以上の予算充実が必要と考えます。ご所見をお示し下さい。

市長答弁:始めに、水路、ため池への転落事故防止対策についてであります。まず、公園及び公共施設から隣接する水路への転落事故については、過去10年間で2件です。

次に、植栽の隙間については、本年3月に予定している検討会を踏まえて、必要な対応を実施してまいります。市道から水路への転落事故については、本市に記録が残る2006年4月から、本年2月末までの間で、1083件です。死亡事故は、2003年4月から本年2月末までの間で60件です。また、「道路転落事故防止対策プログラム」にもとづく未実施延長は約4㎞です。国・県が管理する道路から水路への転落事故については、損害賠償請求があった事案についてのみ、国・県から知らされており、過去5年間では、国は0件、県は1件となっています。

次に、ため池への転落事故防止対策として、2010年5月から本年2月末の間に127か所、延長約9㎞を整備しています。また、この間のため池での死亡事故については26件であり、そのうち市道に接していないため池での事故は5件です。この5件の死亡事故のうち、転落によるものについては、転落防止柵等の必要な対策をすでに講じています。

道路、ため池の危険箇所については、土木常設員やため池管理者と連携し、現時点で新たに道路644か所、延長距離は約45㎞、ため池56か所、同約5㎞を抽出しています。今後は、6月に策定する「水路等転落事故防止対策基本方針」もふまえ、9月に策定するそれぞれの実施計画に、これらを盛り込み実施してまいります。


再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/fukuyama/pg/index.html

https://fukuyama-city.stream.jfit.co.jp/

市議団の紹介
高木たけしプロフィール みよし剛史プロフィール

仁比そうへい 活動日誌

ひろ子ワールド