児童の転落事故をめぐる福山市への判決に対する訴えについて
福山市立日吉台小学校の敷地の法面から児童が転落した事故をめぐり、福山市に損害賠償請求の判決が出されました。
福山市は判決を不服として控訴する方針で、議会にその訴えの提起をしました。日本共産党は反対しました。
反対の討論は、下記のとおりです。
議第57号 訴えの提起について討論を行います。
本件は、2018年11月、日吉台小学校の当時4年生の児童が、当該校の敷地内にある法面で足を滑らせ転落し、頭蓋骨を骨折するなどして右目視力や視野に障害が残ったことで、本人及び父親が、本市へ損害賠償を求めた訴訟に対し、本市は福山地裁が下した判決を不服として、責任は認めず、すべての請求を退けることを求めて控訴するものです。
判決においては、父親の訴えは棄却し、本人の過失も認め、賠償額が減じられています。本市の管理責任についても、進入可能な法面から転落すれば大きな事故になる事は容易に想像ができ、進入防止等の対策が行われていなかったことへの責任が問われるのは当然です。
しかし、未だに進入防止の柵などは設置しておらず、児童が安心して学校生活を送ることができる環境を早急に整えるべきであり、本市は判決を受け入れ、控訴するべきではありません。
以上のことから、反対を表明して日本共産党の高木武志の討論といたします。