国保税 大幅引き上げ方針
物価高の中で6378円も引き上げ!?
福山市は、5月25日開催された国民健康保険運営協議会で2023年度の国保税額を昨年度より6378円引き上げ、一人当たり11万1711円とする改定案を示しました。
2年連続の引き上げであり、この10年で最高の上げ幅です。
加入者の暮らし 厳しい状況続く
協議会に福山市議団の議員は参加できませんでしたが、大幅な引き上げに対して3名の市議が質疑を行いました。物価高で加入者の暮らしが逼迫している下での負担を増やすことについて、加入者の生活についての認識や、約20億円の基金の活用の考えを質し、国に加入者負担とならないよう要請するべきなどの意見が述べられました。
市は、被保険者の状況が厳しいという認識を示しながら、2024年度に県へ準統一となるため引き上げざるを得ないと答弁し、基金については繰り入れを行うことはできず、県がどのように活用できるかを検討しているなどと述べました。
今回の改定は加入者の実態を考慮した税額ではなく、県の方針ありきの改定であることが明らかです。
大幅値上げを止める運動を
県が示す税率は加入者の暮らしを反映したものではなく、機械的に計算した「参考値」にすぎません。自治体の努力によって一般会計からの繰り入れや基金の取り崩しなど、税率を抑えることは可能です。
来年度はさらなる大幅値上げも予想されます。住民の運動や議会活動で行政を動かす必要があります。