もう引き上げはやめて!!国保税の大幅増額改定(6月議会報告)
値上げSTOP! 署名2590筆に
6月19日、福山市社会保障推進協議会から「国民健康保険税の値上げを止め、据え置きを求める請願署名」の追加分527筆が提出され、これで請願者は合計2590名となりました。
物価高騰の中でのさらなる負担増に対し、これ以上の値上げは止めて欲しいという市民の声が集まっています。
20日の議会一般質問では、みよし剛史市議が今回の増額改定を質しました。
一人当たり8353円引き上げれば、この3年間だけで1万6296円もの値上げになります。
市民の負担について市長は、「被保険者の所得に占める保険税負担率については、11%から13%の間で推移している」と答えました。
加入者の生活費 保護基準以下に?
年収250万円の給与収入がある2人世帯の場合、生活費は約167万円と考えられますが、支払わなければならない保険税は約30万円にも上り、約2か月分の収入が無くなる計算です。
みよし市議は、もし引き上げれば、保険税を支払った後の生活費は月々11万4000円しか残らず、生活保護制度の生活扶助の基準額を下回る逆転現象が起きると指摘しました。
憲法の生存権守れ 社会保障の制度に
生活保護制度は、憲法第25条の生存権の理念に基づき、国民に健康で文化的な最低限度の生活を保障する制度です。国保税が暮らしを圧迫し、憲法を元に定められている基準を下回る事があってはなりません。
今年度は軽減世帯とならない所得150万円から200万円の世帯は全体で約4600世帯あり、大変な暮らしを強いられていることが明らかです。
市長は引き上げ改定の考えについて、制度の安定的な運営を図るために必要な措置であり、、見直しは考え無いと言います。
しかし、国保の制度は市民の命と健康を守る医療・社会保障の制度ですが、その負担が市民の暮らしの水準を下げ、生存権も脅かす状況にもなっています。
みよし市議は強く引き上げ改定の撤回を求めました。