2023年度決算委員会報告:福山市のため込み金は215億円
財政は大幅黒字 親身な納税相談を
2023年度の決算委員会が10月2日から10月25日にかけて行われました。
一般会計の歳入では、個人市民税や固定資産税の増収などにより、税収は約9億4000万円増え、収支は約48億円の黒字です。
税収は増えているものの、市民生活や地域経済は厳しい状況が続いています。
しかし、市は税の滞納整理のため、滞納者の財産調査を年間16万件以上行い、差し押さえが2500件行われていました。
機械的な滞納処分ではなく、暮らしの状況を把握し、丁寧な納税相談の取組こそ強化すべきです。
暮らし優先の施策に 積極的な財政活用を
市は物価高やコロナ対策に、ため込み金である財政調整基金を活用しましたが、国からの臨時交付金が交付されたため、基金は約20億円も増加し、総額で215億円となりました。
市の借金である市債は、大型のゴミ処理施設建設工事などのために約268億円借り入れ、借金の総額はは約1541億円です。
大型公共事業に多額の税金が使われていますが、暮らしや営業への支援はまだ不十分であり、多額のため込みがあるのであれば、当面する市民生活の支援のため、積極的に活用すべきです。