2004/11/12 沼隈町・福山市との合併―日本共産党以外の賛成で可決―
沼隈―福山 編入合併 福山市議会で可決
12日、沼隈町との合併問題などを討論する臨時議会が開かれました。
議会では、沼隈町との合併をおこなう3議案のほか、福山市民病院・水道事業・工業用水道事業の三事業会計決算認定、など、26議案が審議されました。
このうち、沼隈町との合併について、概要を報告します。
沼隈町は異例の無記名投票
8対7の僅差で可決―拙速な合併に異論
11日に開かれた沼隈町での臨時議会は、福山市との合併議案を、無記名投票で採決するという、異例の方法で審議されました。
投票の結果、沼隈町と福山市を編入合併する議案は、議長を除く町会議員15人のうち、7人が合併に反対票を投じるという、拮抗した結果でした。
12日の福山市議会では、土屋知紀市議が、合併後の経過措置に関連して、沼隈町の議員に、1ヶ月24万5千円の報酬を支払う行政推進員に任命する事が、
①失職町議が住民の不安を解消するのなら、合併について説明責任が果たされたとは言えない。
②行政推進員の、具体的な職務の内容を明らかでない
③ 行政推進員には、議員固有の権限は何もないのに、議員と同額報酬にするのはおかしい。なぜ議員時代と同額報酬にするのか
と三点にわたり質問しました。
福山市は①.失職町議には合併後はいろんな事が起こる事が想定されるので、想定されない事を、前議員に説明してもらう。②.前議員には、住民の要望の把握や、業務の円滑な推進のために手伝ってもらう ③.報酬については、議員時代と同じ内容の仕事をしてもらうので、24万5千円の報酬に決めた。議員時代と同じ報酬と言うが、期末手当(ボーナス)は払わない と答弁しました。
また、村井あけみ議員が「前日の沼隈町議会で、7対8の拮抗した結果を重く受け止めよ」と迫り、「住民世論が醸成されていない。自治体の合併と言う重大な問題を、議会議員の1票差という合意が不十分な中で進めるべきではない。サービスの後退や負担が重くなることも懸念される合併には反対」と反対討論を行いました。
採決の結果、日本共産党以外の全員の賛成で、沼隈町との合併が可決されました。