2008/7/10 3日未明の大雨浸水被害。 即日、実態調査、市土木課に質問書提出
7月5日未明、大雨により浸水や土砂崩れ等による被害が市内各地で発生しました。被災された市民のみなさんに心よりお見舞い申し上げます。
この大雨で、南蔵王町や春日町などでは床上浸水が38戸、東深津町、引野町、奈良津町などでは床下浸水が86戸、道路の土崩れや冠水などが起きました。
当日午前3時半ころから降り始めた大雨は、午前4時~5時の1時間あたりで、最大45.0㎜、総雨量60.0㎜でした。
日本共産党議員団は、浸水被害のあった地域に急行。村井あけみ議員は、泥水の浸水した住宅や店舗などを一軒一軒訪ね、被害状況の調査と要望の聞き取りを行いました。
被災者の要望にこたえる救済策を
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被災者からは、「この地域は、2~3年に1回は床下浸水で困っているが、今回のように床上浸水をしたのは初めてです」、「商品が濡れて売り物になりません」(衣料品店)、「壁に水が入り今でも壁から水が出てきている」(運送会社)、「午前中ずっと床の水を拭き取る作業をしました」(美容院)、「市はどうしてこうなったか、何も教えてくれない」などの声が聞かれました。被災者の要望にこたえる救済策が求められます。
衣料品店では、売り物のズボンが膝下まで泥水につかりました。泥水がオフィスに流れ込む被害が出ています。
干潮時になぜ? 原因究明と再発防止策を
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被害が発生したのはちょうど干潮時でした。これほどの浸水が起きることは通常では考えられません。強制排水ポンプや農業井堰(いぜき)開閉の操作などに問題がなかったのかなど、原因を明らかにし、再発防止策を講じる必要があります。
村井議員は、調査後、市に対する質問項目をまとめ、市役所土木課に提出しました。
日本共産党市議団は今後、市からの調査報告を受けたうえで、市長に正式に再発防止対策の申し入れを行うことにしています。
蔵王・春日地域の浸水災害についての市にたいする質問事項
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①道路冠水状況。
②自動車エンジンルームへの浸水状況。
③床下浸水状況。
④床上浸水状況。店舗のフロアー浸水被害にどう対応するのか?
⑤被災家屋・店舗の市としての支援制度。自動車のエンジンルームへの浸水に対する助成はどう対応するのか?
⑥床上浸水にたいする消毒の対応はどうするのか? 食品売り場フロアー(パン屋、魚屋など)の浸水被害はどう対応するのか?
⑦樋門やポンプ稼働状況はどうだったのか。干潮時の午前4時~6時に、汚水が逆流しているのは、樋門開放、ポンプの操作に問題があるのではないか。ポンプ稼働記録を示して下さい。
⑧今回のような広範囲の冠水がなぜ起こったのか。
⑨自動車通行止めの措置について市の対応はどうだったのか。
敏速に、必要な個所に措置できないのか。冠水した道路上を 自動車が走行するため、汚水が度々流れ込んだ。
⑩当面の対策と抜本対策。特に、春日、蔵王地域の水田の急速な減少により、遊水地が不足しているのではないか。春日大池の担水能力の強化が行われたが、それよりもさらに低い春日・蔵王地域については、別の手だてが必要ではないか。