2009/3/5 福山市一般会計補正予算 可決
福山市議会三月定例会が二月二十六日から三月二十三日までの予定で開かれています。
開会初日の二十六日、平成二十年度福山市一般会計補正予算案(八十五億四百三十六万三千円)と同下水道事業特別会計補正予算案(一億円)が本会議で審議、可決されました。
日本共産党市議団は、一般会計補正予算案にたいし、市民要望の施策を評価しつつ、東桜町再開発への一億円補助に反対し、政治的比重から反対を表明。
下水道事業特別会計補正予算案には、討論をして賛成しました。
式部議員 意見を付して反対討論(要旨)
本補正予算は、地域活性化・生活対策臨時交付金事業、定額給付金交付事業、子育て応援特別手当交付事業、東桜町地区市街地再開発事業などの予算を計上するものです。
これらは、急激な国内外の金融・経済情勢の変化に対応し、国民生活と日本経済を守るために取りまとめられた「生活対策」を実施するための措置として取り組まれたもの等です。
福山市が子育て支援の拡充、小中学校校舎の耐震化や災害防止対策、医療対策などに取り組むことなどについては、評価するものです。
また、介護施設への人件費補助が行われることも評価できるものです。
わが党は制度発足以来、劣悪な介護従事者の処遇改善を求めてきましたが、今回の措置にとどまらず、抜本的な改善が図られることが必要です。
将来に禍根残す大型開発やめよ
東桜町地区市街地再開発事業は、国が事業推進支援として一億三千万円の上乗せ補助を行うものです。当事業は、マンション分譲を担当する章栄不動産が経営破たんしたもと、事業の先行きが不透明なままであり、公金の投入が図られることに賛成はできません。今日、福山市でもマンションは過剰供給となっています。全国的にも商業床やマンションを核とした再開発事業の多くが破たんしています。開発にあけくれた時代遅れのまちづくり手法を用い、都市間競争などを標榜して事業を強行することは、福山市の将来に禍根を残すものです。今後も多額の公金投入が懸念され、事業への上乗せ補助には反対です。
よって、政治的比重から、本案に反対します。
下水道特別会計補正予算
高木議員の賛成討論
近年、地球温暖化の影響などで、大雨被害が広がり、その対策が急がれるところであります。
わが会派は、従前より被害が深刻な羽原川流域の浸水対策を求めてきましたが、そのための松永処理区雨水枝線築造工事費が計上されたものであり評価いたします。今後、全市的に、更なる対策を急ぐことを要望して、賛成討論といたします。
式部議員が討論でとりあげた補正予算の主な項目
●介護施設人材確保確事業費補助 1500万円
事業所にたいし、研修費として1人につき25万円、
1事業所3人まで補助。
●子育て応援特別手当 3億1092万4千円
3~5歳の第二子がいる世帯を対象に、
一律3万6000円が支給されます。8,300人が対象。
●小中学校校舎の耐震化 9230万円
●道路舗装 2000万円
●水路維持改良 2500万円
●東桜町地区市街地再開発事業費 1億3035万円
●定額給付金 75億3498万9000円
全国民に12,000円を、18歳以下と65歳以上には8,000円を加算して給付。
福山市では、支給額71億6160万円
事務費3億7338万9000円
取扱手数料1億7967万6000円など。