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完売でも赤字!? 北産業団地やめよ(2020年11月20日文教経済委員会)

 福山市は、リーマンショックによる景気悪化で中断した北産業団地2期工事を再開しようとしています。(加茂・駅家町に造成。15区画で合計21.6ヘクタールの予定)

造成費が増額に

 11月20日の市議会文教経済委員会で、造成費が71億3千万円から75億1千万円に増額されることが分かりました。

 市は、完成後16年での完売を想定し、管理費は3億8千万円と見込んでおり、事業費は78億9千万円になります。

 分譲単価は1㎡あたり3万4千円に設定していますが、完売の見通しを河村ひろ子市議がただすと、市は「坪単価(3.3㎡)は10万円を目途にという声がある。確実に購入できるよう研究が必要」と、値下げの可能性を示唆しました。

 造成費が増額しているうえに、分譲単価を1㎡3万円程度に値下げすれば、分譲収入と造成費の採算はあいません。仮に完成後すぐに完売したとしても赤字になります。

 コロナ禍で経済が悪化し、先行きが不透明な中、近隣の三原市の新しい産業団地では、自動車部品メーカーが新工場の建設をとりやめ、土地の購入を撤回しています。

 市は、2017年に2期事業についての検証を行い、それを根拠に工事の再開を決めましたが、当時とは、事業の採算性も経済情勢も大きく変わっています。

Kitasangyoudanti2 ↑2017年の検証では、分譲単価3万4千円、造成費71億3千万円を前提に、16年で完売できた場合に、ようやく採算がとれるようになっています。

 リスクが高く、市民に53億円もの借金(市債)を負わせる2期工事は中止すべきです。

 2期工事について、詳しくはこちらもご覧ください↓

北産業団地2期事業に75億円+!?(2018年3月議会報告)

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