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放課後児童クラブの民間委託について(2025年3月議会一般質問)

2025年3月議会の日本共産党・塩沢みつえ市議の一般質問です。

第一質問と答弁を掲載します。

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塩沢みつえ:放課後児童クラブの民間委託について伺います。

 本市には1966年に樹徳小学校内に留守家庭児童会が開設され、2007年には全小学校区で放課後児童クラブの開設、2020年度には全クラブで6年生までの受入れが始まったという歴史があります。この間、公設公営による放課後児童クラブの運営が継続されてきました。改めて公設公営による放課後児童クラブの意義をお示しください。

 昨年10月から、主に人材確保を目的として2クラブで民間委託が始まっています。1クラブでは人材確保ができず、当初8月から2ヶ月間かけて引き継ぎを行う予定が、委託開始直前の2週間という短期間になったとのことです。なぜ人材確保ができなかったのでしょうか。民間であれば人材確保ができるという根拠は崩れているのではありませんか。お答えください。

 労働環境の整備が不十分であれば、児童へのかかわりや保育の質の確保が困難になるのではないでしょうか。民間委託後、保育中に重大な事故につながりかねないような事例の有無についてお答えください。

 民間委託された支援員について、具体的にはどのような資格やスキルを持った方が指導にあたられているのかお答えください。民間の支援員の賃金、処遇は公設公営の支援員と同等なのかお示し下さい。

 民間委託に際して委託費が公設公営と変わらないのであれば会社は利益を上げないと成り立たないため、支援員の処遇は下がるのではありませんか。民間の支援員の処遇についてお示しください。

 受託者による募集要項では、支援員の賃金は時間当たり1,119円でした。これは公設公営の支援員と比べて低く、子どもの命や健全な育成を計る専門職としての処遇とは言えません。公設公営の賃金でも人が集まらないというのに、もっと低い賃金では人材確保ができないと思われますが、お答えください。

 そもそも人員確保が目的であるならば、公設公営の支援員の賃金の引き上げと処遇改善を図るのが本筋ではありませんか。お答えください。

 来年度も民間委託が予定されています。必要な人材確保が困難なのは、支援員等の処遇を低いまま据え置いていることが原因なのではないでしょうか。認識をお示し下さい。

 こどもも支援員も不安定な民間委託は取りやめ、公設公営を堅持することを改めて求めます。ご所見をお示し下さい。

市長答弁

 塩沢議員の御質問にお答えいたします。

 始めに、放課後児童クラブについてであります。

 公が設置する目的は、地域の全ての児童に対して平等にサービスを提供するためであり、その運営を民間に委託しても、その目的を損なうことはありません。

 また、民間委託後も、重大な事故につながりかねない事例はなく、児童の安全を最優先に運営しています。

 民間の支援員は、直営と同様の資格を有しています。

 委託事業者とは、直営の場合と同等の人件費と運営に必要となる経費を盛り込んで契約しており、保育の質もしっかりと確保されています。

 なお、公設公営の支援員に対する処遇改善は、これまでも重ねて実施しています。

 今後も、児童の安全を第一に、また、直営と保育の質に差異が生じないよう、民間委託を進めていきます。


再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。

(議事録の更新は次回の定例会開催前になります。)

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/fukuyama/pg/index.html

https://fukuyama-city.stream.jfit.co.jp/

福山駅前広場再編事業について(2025年3月議会一般質問)

2025年3月議会の日本共産党・みよし剛史市議の一般質問です。

第一質問と答弁を掲載します。

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みよし剛史:福山駅前広場再編事業について伺います。

 福山駅前広場整備基本計画の今年度内での策定を見送り、今後については「市民の意見を聞き取る説明会を開催する方針」、「市民と一緒に広場の在り方を考えていきたい」等、市の姿勢が報じられていますが、市民意見の聴取、市民参画の取り組みの具体をお示し下さい。

 福山駅前広場協議会設置要綱によると、協議会委員の構成について、学識経験を有する者の他、市長が特に必要と認める者であれば特に要件は定められておらず、オブザーバーを置くことも可能です。協議会委員を市民から公募することを求めます。ご所見をお示し下さい。

 2月3日に市民団体から計画を見直す要望を含む公開質問状が提出されました。特に駅前の全面広場化に伴う駅北口広場のバスターミナル整備による影響について指摘されていますが、市民から懸念の声が上がっていることについて市長の受け止めをお示し下さい。

 2021年の「福山駅北口広場の整備等に関する協定書」廃止により、北口広場には視認性が確保された空間が残っています。現在では北口広場スクエア整備等も進み、福山城東側公園と一体に北口広場は多くの市民の憩いの場となっています。

 現在の空間や福山城や緑の景観は市民の貴重な財産であり、これを守ることは行政の責務です。現在の北口広場空間をどのように評価しているのかお答えください。

 北口バスターミナル整備でバスやタクシーの交通動線が大きく変わることにより、周辺道路の安全性や交通渋滞への懸念が指摘されています。道路交通上の安全性の確保は、再整備の上で何よりも優先されるべき条件と考えますが、認識をお示し下さい。

 駅前広場の再整備によって生じ得る景観や交通の諸問題が、市民の受忍を前提とすることは許されず、合意も得られるものではないと考えますが、市長のご所見をお示し下さい。

市長答弁

 三好議員の御質問にお答えいたします。

 始めに、福山駅前広場の再整備についてであります。

 若い世代、子育て世代、高齢者を含む公共交通の利用者などの皆様にも丁寧に計画の内容や考え方を示しながら、アンケートやシンポジウムなどを通じて
十分な説明に努めてまいります。

 協議会には、地元自治会や障がい者団体など幅広く参加していただいています。

 現在の北ロスクウェアは、駅北口にふさわしい景観にするため、築城400年に合わせて市民のために整備したものです。これを大切にしていくのは行政として当然であり、ご指摘をいただくまでもありません。

 現在示している北口広場のバスターミナル及び立体駐車場の整備は、福山城のおひざ元として、ふさわしい整備がなされているとは言えない北口広場の東寄り空間を、景観を損ねることなく、効率的な利用につなげるものであります。

 今後は、周辺道路の交通混雑への対応、公共交通の円滑な運行や利用者の利便性の確保などについて検証し、駅前広場の再整備を着実に進めていきます。


再質問は、福山市議会の会議録や中継映像をご覧ください。

(議事録の更新は次回の定例会開催前になります。)

https://ssp.kaigiroku.net/tenant/fukuyama/pg/index.html

https://fukuyama-city.stream.jfit.co.jp/

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