08/6/22 市議会代表質問ダイジェスト(2)
市議会本会議(18日)における高木たけし議員の代表質問と、それに対する羽田皓市長の答弁要旨をテーマ別に紹介します。
高木議員「乳幼児医療費助成制度の拡充を」
高橋教育長「拡大は考えていない」------
(高木議員)乳幼児医療費助成制度の対象年齢を引き上げること。また、一部負担金をなくし、完全無料の実施を。
(高橋教育長)現段階で対象年齢の拡大は考えていない。一部負担金は、現行でご理解を。
高木議員「中学校完全給食の実施を」
高橋教育長「実施は困難」------
(高木議員)子育て家庭の多くは、両親共働きの増加、長時間労働・多忙化などにより、親が子どもの「食」について考え、豊かな食事を作る時間的・精神的なゆとりさえ奪われている。
「食」は人間が生きていくうえでの最も基本的な営みの一つ。中学生に、安全で、栄養バランスのよい食事を保障することは行政として責任を負うべき重要な課題。
文部科学省の調査によると平成18年5月1日現在、全国の国公市立中学校における完全給食の実施状況は、84.6%。本市における中学校完全給食の実施は、合併した旧町の8校のみ。
本市においても、自校方式による中学校完全給食の実施を強く求める。
(高橋教育長)必要な施設、設備や運営に要する経費は設置者負担であることから、今日の厳しい財政状況を勘案し、また中学生では、量や嗜好等において個人差が大きく、一律の給食提供には課題もあることから、現行のミルク給食を継続していく。
高木議員「地域に根差した児童館の建設を」
高橋教育長「既存の公共施設で対応する」------
(高木議員)近年、青少年の「自由な時間と空間」が少なくなっていることは深刻な問題。地域に根差した児童館の役割が増している。
福山市は、全国39中核市のなかで児童館設置率が最下位。小学校区単位を基本とし、地域に根差した児童館の建設を。
(高橋教育長)本市では、児童館が有する機能を、既存の公共施設の多面的な活用を図る中で対応している。
高木議員「保育所のスキムミルクを牛乳に」
高橋教育長「栄養素を合理的に含んだ良質で安価な食品であり継続する」------
(高木議員)保育所での、3歳児から5歳児のスキムミルク(脱脂粉乳を)牛乳に改めること。
スキムミルクは、ニュージーランドから一括輸入しているもので、ニュージーランドでは脱脂粉乳の生産量の98%が輸出用となっている。
小児科の医師からは、「成長期の子どもの脳の発育には、脂肪分は必要な栄養素であり、自然の恵みによって得られた食べ物をバランスよく摂取することが、子どもの成長に一番かなっている。牛乳から脱脂し、加工したものを飲用するということは、栄養バランスが崩れた食物を与えることになる」との指摘もされている。
味覚が最も発達する幼児期に、加工食品を与えることは、食育の面からも問題がある。
(高橋教育長)スキムミルクについて、児童が必要とする栄養素を合理的に含んだ良質で安価な食品であり、継続して使用していく。
子育て安心の福山市を!「子ども署名」にご協力ください
子どもたちが健やかな成長のために、日本共産党市議団はひきつづき全力でがんばります。
今議会中のに、これまでみなさんからよせられた「子ども署名」「おとしより署名」などの第一次集約をし、市長に提出しました。
署名にひきつづきご協力ください。