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2005/6/3 市議会都市整備特別委員会が開かれました

6月3日、福山市議会は都市整備特別委員会が開かれ、東桜町の繊維ビル再開発事業と、駅前整備事業について、質疑がされました。
 東桜町の繊維ビルは、キーテナントのマイカルが撤退後、2002年に、都市計画が決定されました。東桜町再開発準備組合では、2003年に再開発会社施行を決定し、一般業務代行者を選定し、04年度には、施行者となる開発会社を設立し、今年、5月に、再開発事業の施行認可申請を行いました。
 委員会資料によると、東桜町繊維ビルの再開発事業計画は、●地権者数―98人、●鉄骨鉄筋コンクリート造の地上21階(高さ68.7m)地下1階のビルを総事業費約121億円で建設するというものです。
 計画では、2007年に、繊維ビルの建物を解体し、09年度の竣工、オープンを目指す、としています。
 再開発準備組合が総事業費121億円を出資しますが、そのうち、約30%を、国・県・市が補助します。
 再開発ビルには、商業施設、業務用オフィス、クリニックモールやスポーツクラブ、マンション、駐車場が完備されるとしています。

 駅前整備事業は、福山駅のターミナルを開発するもので、福山駅前の一般車の乗降客を、地下送迎用駐車場にいれ、地下から、人が駅に乗り入れる、と言うものです。
 総事業費や詳細な位置関係は、ほとんど明らかにされませんでした。
 委員会には、村井あけみ委員、土屋とものり委員が出席し、質疑を行いました。
【質疑内容】

Q 福山駅周辺で、現在建設中の、マンションの総戸数は?何棟で、戸数はいくつか?
 A 福山駅周辺の、マンションの建設については、手元に資料を持っていないので分からない。
Q (委員会提出資料の)地図には、「ダイエー」が記され、何か、駅前の大型店の核の一つとして、描いているような印象をうけるが撤退するのではないか?状況はどうなっているのか?テナントの誘致に対する見通しをどう考えているのか?
 A 資料は施行業者が作ったものなので、本市は知らない。ただ、ダイエーは、5月31日に5店舗を閉鎖する、と聞いて はいるが、福山からの撤退は発表されていない。
Q 本市の再開発に伴う支出はいくらで、どこに使うのか?また、福山市の役割は?どう関わるのか?
 A 総事業費121億円のうち、概ね30%を、国・県・市からの補助金として、補助する予定だ。
福山市の役割は、中心市街地の活性化を積極的にすすめる、ことと、地権者の生活再建が、損なわれないようにしていく。

Q 二〇〇一年度作成の推進計画では、土地所有社数は77人で借家権者数は74人と報告されたが、今回は98人に増えているので、この理由は?
 A 2001年は、確かに77人だったが、現在98人になったのは、共有地権者や、土地の共有所有者をカウントしたから。
Q 地図に、5キロメートル、10、50㎞圏と描いているが、それぞれの、商圏人数と、福山駅の一日の乗降客数は?何人か?
 A 商圏人口は、わからない。図の同心円は、単に他都市との位置関係を示したもの。
JRの一日の乗降客数は約4万人。

Q 「超高層」にする目的として、ランドマークにする、と、あるが、オフィスやテナントが計画通り、誘致できると言う、経済的な見通しの根拠はどこにあるのか?出生率も今後は上がる気配はない、と報道されている。景気動向も先行きが、明るくなることは、聞いたこともない。巨大開発に、本市も補助するわけだし、福山のまちづくりの問題として、先行きをどのように考えて、進めようと判断しているのか?説得力のある、経済指数なり、人口動態の情報を示してほしい。また、駅周辺には今後もマンションの建設ドンドンされると聞いている。伏見町の再開発事業でも、マンションが建設される計画となっている。   
郊外には大型店が出店し、人の流れが、郊外型に変わっている。
このような情勢の中、このような計画を進めようと判断した、明確な根拠はどこにあるのか?

 A マンションの需要をどう考えているのか、と言うことだと思うが、マンションを建設すると、今後、高齢者も、駅前のマンションに集まってくる、と考えている。
 また、郊外の大型店と、市中心部は性質が違う。
 市街地活性化をすれば、駅前の拠点性が高められる、と考える。

Q 商店街への影響をどのように考えているのか?また、現在の借家権者の待遇はどのようになるのか?
A 商店街へは、再開発をすることによって、むしろ、人を呼び込め、波及効果を生む、と考えている。

Q 計画が、本市の都市規模に応じた規模でないと言わざるをえない。本委員会は、一月に大阪の高槻市と、愛知県に再開発の問題で、行政視察に行ってきた。高槻市は、本市ともよく似た市(人口35万、財政規模もほとんど同程度)
 そこでは、毎日の乗降客数は12万人、半径10キロ圏内の商圏人口は、73万人の中核市だが、再開発を行った後、撤退した店や、活性化できない側面もあるので、留意するように、という事を、説明された。
 本市も視察で学んだ他市の教訓を真摯に受け止める必要があるのではないか。
いかに言っても、この計画は、福山市の都市規模に比べて大きすぎる。どう認識しているのか?

 A 福山市としては、再開発ビルは、きわめて効率性の高い店舗面積だと考えている。
商店についても、オーバーストアとは考えていない

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