« 2006年3月本会議質疑と答弁をご覧になれます | メイン | 2006/6/18 06年6月議会代表質問と市長答弁を掲載しています »

2006/5/18 都市整備特別委員会報告―議員の審議権の保障を求める

 12日、都市整備特別委員会が開かれ、伏見町・東桜町駅前再開発事業と、福山道路など、大型道路建設事業について審議されました。
 委員会では大型道路建設に関する質問を残したまま、突如散会されるという異例の事態が起こりました。
 都市整備特別委員の村井あけみ団長と土屋とものり委員が、厳しく抗議し、審議権を十分保障する事を強く求める申し入れを行った結果、都市整備特別委員会は再度30日に開かれる事になりました。
 委員会の質疑の概要を報告します。

「事業説明会を継続せよ」
〈質問〉:「2月28日に開かれた福山道路の瀬戸学区での事業説明会は、国が一方的に打ち切った。事業説明会は、全ての住民が参加できるよう見直した後、まだ2回しか開かれていない。3月本会議では、瀬戸学区の事業説明会を打ち切った理由として『課題について、資料を作成するなど、真摯に対応したから終了した』との、理由をあげている。住民の不安や疑問が解決できていないから質問が出る訳で、行政の説明は不十分だ。認識は?」

〈答弁〉:「H13年以来、瀬戸学区はのべ12回の説明会を開いた。真摯に対応してきたつもりだ。」

〈質問〉:「回数が問題ではない。住民が納得するまで、何度でも会を開いて説明するのが行政の最低限の仕事だ。瀬戸学区での事業説明会の継続を強く求める。」

「環境影響評価が低下した理由は?」
〈質問〉:「瀬戸町周辺のSPM、NO2排出量が(道路を建設する事によって、将来予測で)削減すると書いてある。この根拠の説明を」

〈答弁〉:「四季(春・夏・秋・冬)で計測したため」

「道路建設に伴う費用対効果の低下理由は?」
〈質問〉:「国交省が福山道路の事業を再評価した結果、費用対効果が1.8と、H11年当時の2.5より下がっている。費用対効果が1に近ければ、それだけ、巨費を投じて大型道路を建設する効果が小さくなる訳だが、この理由は?」

〈答弁〉:「道路交通量が変わったことが理由として挙げられる。H11当時はH2年のときのデータで計算した。今回はH10年のデータを用いた」

質疑を残したまま委員会が突如散会
 委員会では、この後、不明確な答弁に対して更に質問し、説明を求めました。特に環境影響評価の結果は、これまでは瀬戸町山北地区では、福山道路を作ることにより、環境基準はオーバーし、住民に大きな影響を及ぼす事が予測されていました。
 しかし今回は、「道路を作っても環境は悪くならない」と言う予測結果が出ています。この根拠について質しました。
 また、費用対効果(道路建設に係る総便益と総事業費)の内容を質すため、2月28日での住民説明会で行政から提出された資料を委員会に提出するよう資料要求しました。その質問を留保していた間に、委員会が突如参会されました。

まちづくりの重大な委員会―徹底審議を

 福山道路は千七百億円。福山西環状線は七百億。福山沼隈道路は四百億円の巨大事業計画です。徹底審議は議員としての当然の責任です。
日本共産党は、大型道路建設の必要性を、審議を通じて徹底的に明らかにし、計画の内容を広く知らせるため、引き続きがんばります。
1550

福山道路の計画地山北地区では、住宅地が高架道路に取り囲まれます。建設費用は1メートル当たり1000万円超と言われています。

市議団の紹介
塩沢みつえプロフィール みよし剛史プロフィール

仁比そうへい 活動日誌

ひろ子ワールド