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2010/10/4 福山バイパスと区画整理を考える会が14回目総会

 10月3日、市内多治米・川口町などを縦断する福山道路建設計画をストップさせようと、13年余り住民運動を展開している「福山バイパスと区画整理を考える会」は川口公民館で14回目の総会を開催し、広島市内や津之郷、瀬戸、駅家、鞆町などから約50人が参加しました。
総会には、日本共産党の辻つねお広島県議、土屋とものり福山市議とともに無所属の落合真弓市議が来賓として参加。道路行政について、活発な意見が交わされました。

 総会では、記念講演会として、広島市内の国道2号線の沿線住民らが起こした道路騒音公害裁判で、2200万円の損害賠償を勝ち取った足立修一弁護士が、裁判の経過と意義、今後のたたかいの方向について講演しました。
 足立弁護士は、「02年8月に、広島市内の国道2号線の沿線住民と沿道事業所に勤務する151人が原告となり『騒音など自動車公害をやめよ』と国を相手に提訴した裁判で、裁判途中の2003年には高架道路の延伸工事と、新観音橋までの1期工事が完成し、供用開始がされたがその後の工事は事実上ストップした」と、これまでの経過を説明しました。
そして第一審判決では、「沿道住民が受けた道路公害を『受忍限度を大きく超える』と認定し、国と広島市に対して損害賠償命じた」「判決は現行の騒音の環境基準よりも低い数値でも、受忍限度を超え、違法な状態にあると認めた点に大きな意義がある」と評価しました。
 また、「損害賠償は認めたが、道路公害と高架道路の延伸工事の差止は認められなかった。これは不当判決で、今後、控訴審で正当性を主張していく。今回の判決は、大阪など3大都市圏以外の幹線道路での公害の受忍限度を超えていることを認め、国と広島市に賠償を命じたのは画期的だが、工事差止ではない。引き続きたたかっていきたい」と述べました。
さらに、「権利は自分の力で守らなければ力を発揮しない。たたかってこそ道は開かれるので、各地でがんばろう」と、福山市内各地域で道路建設計画反対運動を行っている参加者を激励しました。

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広島市内の国道2号線裁判の判決を説明する足立弁護士=3日、福山市内にて

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