2010/4/6 「ヒロシマ・ナガサキ議定書」をNPT再検討会議で採択に向けた取り組みを求める意見書 全会一致で採択
福山市議会は、3月25日の本会議で、広島市から働きかけのあった『「ヒロシマ・ナガサキ議定書」をNPT再検討会議での採択を求める意見書』を、全会一致で採択しました。
意見書は、「昨年4月のオバマ米国大統領の『核兵器のない世界』に向けた演説以降…核兵器廃絶に向けた世界的な流れは加速しており、歴史的流れをさらに確実なものとし、核兵器廃絶を早期に実現するために、明確な期限を定め、核保有国をはじめ各国政府が核兵器廃絶に取り組む必要がある」として、世界3680都市が加盟する平和市長会議で、2020年までに核兵器を廃絶するための具体的な道筋を示した「ヒロシマ・ナガサキ議定書」をNPT再検討会議で採択するよう、日本政府に要請する内容です。
意見書全文は以下の通りです
「ヒロシマ・ナガサキ議定書」のNPT再検討会議での採択に向けた取り組みを求める意見書
わが国は、世界で唯一原子爆弾の惨禍を経験し、この悲劇が再びおきることがないよう、全世界に対し、一貫して核兵器の廃絶と世界恒久平和の実現を訴え続けてきました。
昨年4月のオバマ米国大統領の『核兵器のない世界』に向けた演説以降、米国とロシアとの第1次戦略兵器削減条約(STARTⅠ)の後継条約の交渉開始、核不拡散・核軍縮に関する国連安全保障理事会首脳級会合における全会一致での決議の採択、同会合での鳩山総理の核兵器廃絶の先頭に立つとの決意表明、わが国が米国などと共同提案した核軍縮決議案の国連総会での圧倒的多数の賛成を得ての採択など、核兵器廃絶に向けた世界的な流れは加速しています。
こうした歴史的な流れをさらに確実なものとし、核兵器廃絶を早期に実現するために、明確な期限を定めて核保有国をはじめ各国政府が核兵器廃絶に取り組む必要があります。
このため、本市を含め、2010年3月1日現在、世界の3680都市が加盟する平和市長会議では、2020年までに核兵器を廃絶するための具体的な道筋を示した「ヒロシマ・ナガサキ議定書」が2010年のNPT再検討会議で採択されることを目指しています。
よって、政府におかれては、「ヒロシマ・ナガサキ議定書」の趣旨に賛同し、2010年のNPT再検討会議において同議定書を議題として提案していただくとともに、その採択に向け、核保有国をはじめとする、各国政府に働きかけていただくよう強く要請します。
2010年3月25日
福山市議会