特養ホーム増設を!(3月議会報告)
2016年3月市議会の本会議と予算議会、民生福祉委員会で介護制度の改善を求めました。
概要をお知らせします。
入所待機者の抜本的解消を
2014年4月1日時点の特別養護老人ホームの待機者数は3054人で、抜本的な対策として特養ホームの増設を求めてきました。
現在の待機者について質したところ、入所申込者は2399人(要支援1が32人、要支援2が43人、要介護1が340人、要介護2が390人、要介護3が485人、要介護4が552人、要介護5が518人)との答弁でした。※2015年4月1日現在。
市議団の調査では、市内に住む要介護4の一人暮らしの女性(78歳)は、目が見えず常時介護が必要な状態ですが、申し込みをして2年が経過した今も入所できていません。
在宅生活が困難になったため、長期のショートステイを利用せざるをえない状態ですが、このように「真に入所が必要な人」でも入所が出来ないケースは多くみられます。
市は、第6期介護保険事業計画で、地域密着型特別養護老人ホームを145人分整備するとしていますが、今後も在宅生活が困難な高齢者が増えることは市も認めており、追加整備を検討するとの答弁でした。
必要な人が入所できるように
また、国は2015年度から、特養ホームの入所者を原則、要介護3以上の認定者と制限しました。
要介護1~2の人は「特例」に該当しなければ入所できませんが、今年度、「特例」に該当して入所できた人はわずか1人しかいません(12月末時点)。
この要件のために、入所申込みすらできない人もおり、潜在的な入所希望者はもっと多いと予想されます。
必要とする人みんなが入所できるよう、特養ホームの大幅な増設など取り組みの強化と、入所者を要介護3以上とする要件撤回を国に要望するよう、強く求めました。