今こそ少人数学級に―感染を防ぎ、子どもの実態に応じた教育を(2020年6月議会報告)
新型コロナウイルス感染拡大による「緊急事態宣言」が解除され、6月1日から学校が再開されました。
子どもの不安やストレス、長期休校による学習の遅れや格差の拡大は深刻です。
万全な感染対策が求められますが、「40人学級」では「人との間隔はできるだけ2メートル(最低1メートル)空ける」ことは不可能です。
河村ひろ子市議は、一クラス20人程度にするよう求め、必要となる教員と教室の数を質しました。
教育委員会は「小学校で530クラス、中学校で271クラス」を増やす必要があると答えました。
子どもの健康を守り、一人ひとりに柔軟な教育を行うため、教師を抜本的に増やして少人数学級を実現することが今こそ求められます。
教育長発言―教師がすべての子どもを見て指導する必要はない!?
福山市は現在、小規模な学校の統廃合を進めています。
河村市議は「感染リスクを減らし、学びを保障するには小規模校こそ適している」として統廃合計画の見直しを求めました。
三好雅章教育長は「再編を見直す考えはない」とした上で「教師がすべての子どもを見て指導するという立場に立っていない。これまでは成果や課題、一斉画一に皆、同じようにやってきた。子どもをすべて教師が評価、指導することで、子どもがこれはダメとか価値があると思い込んだり、自らの可能性を引き出すことなく成長する面もある」と述べ、これまでの教師の指導が「一斉画一」な教育を生み出しているかのような主張をしました。
教育委員会は以前、小規模校のメリットについて「子ども一人一人に教員の目が届きやすく、きめ細かな指導がしやすい」と述べています。
コロナ禍の今、一人ひとりを大切にする小規模校の教育こそすべての学校に広げるべきです。