芦田川の氾濫を防ぎ、命を守れ(2020年9月議会報告)
日本共産党市議団は9月議会一般質問で、芦田川の整備について追及しました。
国土交通省は11月に「芦田川水系河川整備計画」を変更する予定で、10月に福山市の意見を聴取します。
変更原案には「芦田川の堤防の約27.7㎞で浸透に対する安全性が確保できておらず、今年3月末までに約2.4㎞の対策を実施したが、残る約25.3㎞の対策が必要」との指摘があります。
完了まで30年!? 急いで整備せよ
ところが、今後対策予定とする整備箇所すべてを実施しても合計11㎞と、対策必要区間の半分にも届きません。実施時期も明記されず、完了予定は2050年とあまりに遅すぎます。
年次目標を計画に明記し、早急に着手するよう国に求めることを市長に要望しました。市長は「芦田川の治水安全度を確保することは重要。国からの意見聴取で、本市の考えをしっかりと伝える」と答えました。
危険な重要水防箇所 Aランクは整備へ前進
芦田川には、堤防の高さが足りないなど洪水時に危険が予想される「重要水防箇所」が数多くあります。
日本共産党市議団は昨年12月から、議会論戦や国交省との交渉で何度も重要水防箇所の早期整備を求めてきました。
今議会で重ねて追求したところ、最重要のAランクの重要水防箇所は整備予定との答弁がありました。
大きな前進ですが、毎年のように各地で豪雨災害が起きるなか、一刻も早く整備を進めなければなりません。
大型道路より防災・減災に予算を
河川の改修予算を抜本的に増やす必要があります。
国と福山市が進める福山道路3・3㎞の総費用は289億円、費用対効果が1.8なのに対し、芦田川河川改修事業はそれぞれ142億円、32.9と、河川改修に予算を投入する効果はきわめて高いことを指摘し、不要不急の大型事業をやめ、防災・減災のまちづくりに取り組むよう強く求めました。(「行政評価法」にもとづく事業評価より)