仙酔島の国民宿舎をなくさないで(2020年12月11日文教経済委員会)
仙酔島の国民宿舎を廃止する条例について、反対の討論をしました。
仙酔島は、海蝕洞、五色岩、断層など、希少な自然景観を楽しめる国立公園で、2017年は約14万人が訪れています。その海岸にある国民宿舎は、比較的安価な値段で宿泊や休養することができる大切な場です。
現在はコロナ禍の影響がありますが、年間に平均2万人余が利用しており、収支も黒字です。
だれもが利用しやすい国民宿舎として、存続させるべきです。
反対討論を、ぜひご覧ください↓
◇ ◇
議第152号 福山市国民宿舎条例の廃止について、日本共産党の討論を行います
福山市国民宿舎仙酔島は1960年に開設しましたが、空調・給排水設備の老朽化が著しいため、2021年3月31日に廃止するとの事です。
今後のあり方については、仙酔島活性化対策協議会での議論や民間のコンサルタントの提案を受け、2021年度中に決めるとしています。
そもそも国民宿舎は、1956年に、自然環境に優れた休養地に国民に健全なレクレーションと健康の増進を図り、誰もが低廉な価格で快適に利用できる事を目的として制度化されました。
仙酔島は、1934年に、日本で最初の国立公園に指定された「瀬戸内海国立公園」を代表する景勝地のひとつです。
国民宿舎仙酔島は、国立公園の豊かな自然に親しみ、宿泊を広く公平に利用者に提供する役割を果たしています。また、年間約2万人の人が訪れており収支も黒字との事です。
設備の老朽化が課題との事でありますが、必要な部分から設備更新や改修等を計画的に行い、これからも本条例の目的である市民の福祉の向上と観光客の利便に資する施設として存続するべきであり、廃止は認められません。
以上述べた理由により反対を表明して討論と致します。