2007/5/10 市議団が新市町戸手の小学生水路転落事故で緊急申し入れ
10日、日本共産党福山市議団(村井あけみ、川崎誠、高木たけし、土屋とものり、式部まさ子市議)は、3日に新市町の戸手地区で起きた小学2年生の水路転落事故について、水路の安全対策を求める、緊急申し入れを行いました。
申し入れでは、土木農林部長と、新市支所の建設課長が対応し安全対策について懇談しました。
小学2年生が転落した現場水路は、小学生の通学路で、幅5メートル、水深1.4メートルほどの沈砂池です。ガードレールはありますが、メダカや鯉が泳いでおり、当時、網で魚を捕まえようとしていたことが、報道されています。
高木たけし市議は、小学生や近隣住民から直接聞きとり調査した事をもとに、「転落防止策と、万一水路などに落ちても命が助かるようあらゆる手立てを講じ万全の策」を求めました。
担当部長は「危険箇所への看板の設置、水路に落ちた時の手かけ、足かけの設置など、緊急に対策を行う。また、安全教育など学校とも連携し、総合的な対策を行わないといけない。情報をもらえば真摯に耳を傾けます」と説明しました。
申し入れ書を手渡す福山市議団=10日、市役所(左から式部、土屋、村井、高木市議会議員)
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申し入れの内容は以下のとおりです。
新聞報道によると、5月3日、新市町の戸手の市道沿いの用水路に、小学二年男児が転落し、意識不明の重体とのことであります。
日本共産党市議団は、5月7日、現地調査をおこない小学生や付近の住民のみなさんから聞き取りを行いました。
これまでわが党は、水路転落死亡事故が多発する中、市民の生命を守ること、とりわけ、高齢者や子どもたちの生命を守るためにも、転落防止対策を行政が率先して行うことを求めてきました。
合併地域や周辺部で、池・水路への転落事故も増えていることから、周辺部での防止対策の強化も求めてきました。
現在福山市は、市中心部の転落防止対策を一定行い、さらに、周辺部での調査も始めています。社会的弱者といわれる高齢者、子どもたちの命が奪われることのない生活環境整備は、大変重要であり、合併地域を含む周辺部での対策は、緊急の課題であります。
以上のことから、合併地域や周辺部の緊急対策を行いながらも、全市的対策を引き続き強化することを求めるものです。
【申し入れ項目】
1.転落事故現場の状況を十分に把握し緊急対策を行うこと。
① ガードレールの隙間をなくし、子どもたちが中に入れないよう対策をとること。
② たとえ転落しても、生命に危険がおよばないよう手立てをとること。
③ 通学路や学区の危険箇所については、事故を未然に防ぐよう児童を含め現地での指導も行うこと。
2.地域の住民から、危険箇所について情報を聴取するなどの手立てを尽し、官民共通の認識にすること。及び、解消のための対策を緊急に行うこと。
3.合併地域や周辺部では、危険対策が遅れていることからも、予算を抜本的に増やし、その解消を図ること。