2008/9/12 反貧困全国キャラバンが福山へ
反貧困全国キャラバン(主催・生活保護問題対策全国会議)が7日に広島県入りし、福山市の実行委員20名が福山駅前で宣伝行動をしました。
青いそろいのティーシャツ姿で、横断幕とノボリ旗を持ち、道ゆく人々にビラや風船を配りながら「人間らしい生活と労働の保障を」と訴えました。
「おにぎりが食べたい」と言い残して男性が餓死した事件から一年
北九州市をスタートして
クレサラ被害者の会「福山つくしの会」の峯松健事務局長は、「キャラバンは、生活保護が受けられず『おにぎりが食べたい』という言葉を残して一年前に男性が餓死した北九州市をスタートしました。『誰もが生き生きと暮らせる社会を』と呼びかけるものです。生活保護基準切り下げ阻止、老齢加算・母子加算の復活や最低賃金の引き上げ、不安定雇用をなくすことなどを求めています」と訴えました。
貧困と格差なくそう
福山生活と健康を守る会の増川洋一会長は、「仕事を一日休んだだけで会社をクビになり、寮を追い出され、滞納していた寮費を払い、手持ち三千円でホームレス状態になった派遣労働者。仕事が無く、『この1週間、毎日パン1個の生活です』と相談に訪れた人。貧困と格差が福山でも広がっている。生活保護基準引き上げを」と訴えました。
労働者派遣法の抜本改正を
福山労働センターの神原武士所長は、「派遣労働者は、不安定雇用、低賃金などの無権利状態のもと、生活苦を強いられています。労働者に人間らしい生活を」と述べました。そして、労働者派遣法の抜本改正―日雇い派遣禁止、派遣労働の業種制限、期間は上限一年、一年を超えたら派遣先での正社員化、正社員との均等待遇、派遣元の派遣手数料は上限規制し賃金の確保を、と訴えました。