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1-②中心市街地活性化と駅前再整備について(2017年3月議会一般質問)

②中心市街地活性化と駅前再整備について

 市長は、今後のまちづくりの5つの挑戦の一つとして、福山駅前を様々な機能が集積した魅力的なエリアとして再生することを掲げ、仮称福山駅前再生ビジョンを策定するとしています。

 まず、再整備のエリアをどの範囲と想定されているのか、お示しください。

 

 福山市の顔としての駅前整備は市民共通の願いではありますが、今日まで再整備が進まなかった経緯があります。

 国指定の都市再生緊急整備地域である伏見町地区の再開発は、核テナントの誘致ができなかったこと、駅前流動客の減少、景気の動向、地権者の再開発組合からの脱会等々が要因として挙げられます。

 同時に国が誘導した都市間競争に勝てるまちづくり、再開発ビルを建設して、高次都市機能を集積するなどの手法が破たんしました。

 何処でも、高層ビルを空中回廊で結ぶなど、金属パイプとコンクリートの駅前に変貌させ、個性がなくなった等の不評を広げるだけでなく、再開発ビルからのテナントの撤退など、新たな問題まで生み出しています。

 また、福山市でも、内港や神辺町などの周辺部に郊外型の大型スーパーが出店し、購買客の流れを変えました。

 旧総合跡地に店舗が出店し、JR西日本のサンステが賑わう一方で、旧キャスパは閉店せざるを得ない状況となりました。

 すでに駅周辺は、購買客と商業床のミスマッチ、オーバーストアー状態であると思料するものです。

 現在の駅前広場、タクシー・バスターミナルの整備では、福山城のお水門や井戸の石積み遺構が発掘され、多くの市民から遺構を生かした駅前整備をしてほしいという要望が出されました。

 羽田前市長は、一部は撤去、一部は再現、一部は「活用は後世に託す」と埋戻しをしましたが、第1級の遺構をいつまで寝かせてしまうのか、惜しむ声は絶えません。

 このような経緯や要因については、どのように把握しておられるのか、その教訓をどう生かそうとしているのか、認識をお示しください。

 

 市長が「福山城を中心とする文化ゾーンと一体的に整備する」とされる方向は、市民的合意が得られる方向と思料するものですが、市民の願いと知恵を生かし、共に創る駅前とすることが求められます。

 広く、市民の意見を集積する方策についてお示しください。

 

 最後に、旧キャスパの再生について伺います。

 新聞報道によれば、事業者グループは2017年度末をめどに、基本構想案や基本計画案をさくていするとのことです。

 民間企業の事業ではありますが、この再生が、駅前の個店や商店街の営業を脅かすことの無い計画とすることが求められます。

 旧キャスパの再生事業に、福山市はどのようにかかわるのか、お示しください。

  以上、それぞれについてのご所見をお示しください。


答弁(市長) 次に、中心市街地活性化と駅前再整備についてであります。

 まず、再生のエリアの範囲についてであります。

 (仮称)福山駅前再生ビジョンの対象範囲は、2012年(平成24年)に策定した「福山駅周辺地区中心市街地の活性化に関する基本方針」に定められたエントランスゾーンのうち、伏見町地区と三之丸町地区を中心とした福山駅の南側のエリアとしています。

 福山駅前を様々な都市機能が集積した魅力的なエリアとするとともに、福山城を中心とした文化ゾーンとの一体性を保ちながら都市の顔として人や企業を惹きつける拠点に再生してまいりたいと考えています。

 

 次に、駅前の現在に至る経緯や要因の把握、その教訓についてであります。

 これまでは、伏見町地区や三之丸地区のまちづくりは民間主導により行うことを基本に事業化に向けた支援をしてまいりました。

 しかし、伏見町地区では、「バブルの崩壊」などの影響や事業規模が大き過ぎたことから昨年3月に準備組合が解散し、三之丸町地区では、大型商業施設の閉店から5年が経過しています。

 こうしたことを教訓に、今の時代にあった手法によるまちづくりをするため、再生ビジョンを策定し、駅前の再生を行政主導により着実に進めてまいります。

 次に、広く市民の意見を集積する方策についてであります。

 再生ビジョンの策定にあたっては、市の広報やホームページに掲載するなど様々な手段を活用し、策定までの経過も含めて広く市民にお知らせできるよう取り組んでまいりたいと考えております。

 

 次に、旧キャスパへの市のかかわり方についてであります。

 旧キャスパについては、来年度、事業者において基本構想と基本計画を策定されると伺っております。

 事業者に対し再生ビジョンの考え方や協議会での議論の内容、国県の制度に係る情報提供など行いながら、引き続き、連携してまいりたいと考えております。

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