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7-① リム・ふくやまの運営について(2017年3月議会代表質問)

7.商業施設特別会計について    

 ① リム・ふくやまの運営について

土屋とものり:商業施設特別会計についてリム・ふくやまの運営についてお伺いします。

 2017年度で、福山市が所有するリムふくやまのビルを大和情報サービスに委託して5年になります。

 様々なテナント誘致の努力にも関わらず、現在のテナント数は、46軒であり、開店当初の77%に減少しています。

 館内は、空きテナントを休憩スペースや展示コーナーで代用しており、来客者に広いスペースを持て余した印象を与え、閑散としています。

 さらに、集客力の向上と期待されていた「食のチャレンジショップ」は、3年近く出店者はゼロ件のままです。

 フクビズが一階に開設され、注目度が高まったとは言え、テナント減少には歯止めがかかっていません。

 この事業は、自治体が商業施設を保有し、テナントを転貸するというサブリース契約を行っていますが、全国でもほとんど例がありません。さらに、ビル管理や運営に関わる多くの業務を、一企業に委託した上、再委託や再々委託で、市外業者へ発注するなど、契約のあり方としても、多くの問題を含んでいます。

 これまでの答弁では、市内の中心部から西側の商業環境は「大変厳しい状況にある」との認識が示されてきました。

 当館の運営について、これまで、多額の経費が投入されてきましたが、現状についての認識をお示し下さい。

 次に、今後の対応についてお伺いします。

 当館は32000㎡という、広大な延床面積をもつ商業施設です。

 毎年度の水光熱費や、修繕経費など、維持管理費も多額に上っており、一地方自治体が管理するには、あまりにも身の丈にあっていません。

 そのため、今後のあり方を検討することが必要です。

 これまで中心市街地のまちづくりは、「商業」を中心にしたコンセプトをもとに作られてきました。しかし、今の経済状況では、大規模商店やホテル,マンションなどの誘致といった、呼び込み型の大規模再開発は、とても現状には合わなくなっています。

 福山市内の社会経済資源を生かした、市内経済の発展に資する、内発型の、新しい手法を創出することが、今こそ必要ではないでしょうか。

 市内の中小業者や小規模事業者など、市民の参加で論議と熟議を徹底して積み重ね,知恵を出し合う民主的な仕組みをつくるべきであります。

 その上で、今後、施設の老朽化も見据え,売却・除却も含めた、将来的なあり方を、抜本的に検討することを求めますが、ご所見をお示し下さい。


答弁(市長)

 まず、現状についての認識であります。

 エフピコRiMは、中心市街地の活性化と雇用の創出を目的とし、2013年(平成25年)に大和情報サービス株式会社と定期建物賃貸借 兼 施設運営維持管理業務委託契約を締結し、公共施設と商業施設との複合施設として運営を開始いたしました。

 エフピコRiMのオープン後、郊外に大型商業施設が進出したことや、いわゆるネット通販の利用増加により、開店当初に比べテナント数が減少するなど運営は厳しいものがありますが、館内の公共施設との回遊性を図るための工夫や、短期催事の受入れ、更に事務系オフィスの誘致にも取り組み、収支の均衡を保ちつつ、中心市街地のにぎわい創出に一定の役割を担っているものと認識しております。

 次に、今後のエフピコRiMのあり方についてであります。

 大和情報サービス株式会社との契約期間においては、引き続き公共施設との連携やテナント誘致に工夫をこらすことにより、商業の充実を図ってまいります。

 契約期間終了後の活用については、現在、検討が始まった福山駅前再生の動向や今後の公共施設整備等の状況なども踏まえ、エフピコRiMにどのような機能が求められるのか、広く検討してまいりたいと考えております。

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