浄水場の維持・更新を 水道施設の更新・耐震化計画の進捗
浄水場の耐震化率 44%にとどまる
東日本大震災や西日本豪雨災害では、広範囲・長期間の断水が発生しており、水道施設の災害対応が求められています。
福山市は22年から5カ年で水道施設の耐震化・更新を進めていますが、浄水場の耐震化率は、現在までに約44%であることが明らかになりました。
福田浄水場は廃止 千田浄水場へ集約化
主要浄水場である千田浄水場と出原浄水場の耐震化は完了していますが、中津原浄水場は老朽化が問題となっており、複数の未耐震施設が存在しています。
そのため、市は中津原浄水場の規模縮小とともに福田浄水場を廃止し、その分を千田浄水場の増設で機能を強化して補うという、浄水場の集約化を進める考えです。
しかし、福田浄水場は25年度で廃止するものの、千田浄水場の増設完了にはあと8年もかかる見込みです。また、山野・芋原浄水場にいたっては耐震化の計画もありません。
安心の浄水場は耐震化と分散化こそ
塩沢市議は決算委員会において、福山市には直下型地震の可能性がある活断層もあることから、山野・芋原の耐震化計画の早急な作成を求めました。
また、大規模な地震災害での広範におよぶ管路の破損被害も想定した上で、自己水源の確保のためには水源の分散が重要であることを指摘し、福田浄水場廃止の見直すよう強く求めました。