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2005/10/7 降下ばいじんアンケート 続々返信で実態が明らかに

 「福山の空気は悪い」「雨が降ると、車に黒いしずくの跡がつく」「床がざらつく」など、大気汚染に関する市民の不安の声を多く耳にする中、日本共産党福山市議団は、実態を少しでも明らかにし、問題解決の糸口とするために、7・8月に「大気汚染降下ばいじんアンケート」を実施してきました。
 毎日のように回答が返送され、201通(9月15日現在)の声が寄せられています。
 これを受け6月議会に続き9月議会で、この問題を取り上げました。

アンケートには切実な声がびっしり

 返送されたアンケートの設問項目1では、「降下ばいじんで気になること」について、いくつでも丸をつけてもらうよう回答を求めました。その結果は、
①部屋が掃除で大変 129人
②車がよごれる    91人
③洗濯物が汚れる   86人
④健康が心配    152人
とのことでした。
 回答者の75・6%が健康不安を訴えています。
その他の記述では
●窓やカーテンがすぐ黒く汚れる
●新築の家の壁が4カ月でくすんできた
●雑巾のすすぎ水の底に、黒い粉が溜まる
●雨戸に、黒い粉がたくさんたまる
●窓が開けられない
●のどや目が痛い
●ばいじんが心配で洗濯物が干せない
と、深刻な被害の実態が書き込まれていました。 
 この結果を踏まえ、9月議会では、●大気汚染の市独自のアンケート調査の実施 ●市内東部、南部に降下ばいじんの測定機器の設置 を求めました。

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降下ばいじん測定器の例。6万6千円あれば購入できます

答弁:「市民アンケートは考えていない」
―市民の願いに後ろ向き―

 市長は「降下ばいじんは、煙突からのばい煙や、自動車の排気ガス、道路等からの巻き上げ、自然界からによるものなど複合的な要因」「大手製鉄所から黒煙が発生した場合は、速やかに対応している」との答弁でした。
 また、ばいじん被害のアンケート調査の実施は、「考えていない」と、市民の願いに背を向けたものでした。
 降下ばいじんの測定は、上図のような、簡易な測定法があり、装置も安価です。その上、測定機器は、市独自でどこにでもいくつでも、設置する事が出来ます。
市の環境保全への態度が問われています。
 アンケートによせられた「きれいな空気を」との願いに応えるため、引き続きがんばります。

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煙突からもうもうと煙をあげる市内の大手製鉄所=リーデンローズ陸橋より撮影

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