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2005/1/20 ―福井県敦賀市 し尿処理場 行政視察レポート―

1月20日、土屋とものり議員は、福井県敦賀市のし尿処理場への行政視察に参加しました。福山市と神辺町が参加する広域行政組合である、深品環境衛生組合議会が行ったものです。神辺町の廿軒屋し尿処理場は、1964年の稼動以来、築40年が経過しています。し尿処理人口は、7万人余で、年間1万3千キロリットル余のし尿を処理しています。
 施設の老朽化が進み、改修を重ねてきましたが、悪臭問題など、施設の運営方法が検討されていました。今回の視察は、先進地の取り組みを、今後の事業運営の参考にするものです。

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 福井県敦賀市は、中国・ロシア・韓国に航路を持ち、カニや雑貨の水揚げが盛んで、人口6万8000人余の3方向を海と山に囲まれた盆地で、原子力発電所の立地でも知られています。
視察した敦賀市のし尿処理施設は、前処理希釈方式(し尿を水で薄めて下水に放水する方式)で、し尿処理対象人口は、69000人、し尿処理能力は、年間1万キロリットルで、02年に完成しました。建設費は11億3925万円。
03年度の事業費は、8700万円余で、施設は765万円で委託管理していました。下水道処理料金は、総額4800万円余でした。

老朽化に伴い苦情増加で全面改修

 敦賀市のし尿処理施設は、1961年に、一日36キロリットルの処理能力で稼動を開始しました。人口の増加に伴い、処理量が増加したため、施設の増設を繰り返していました。
 1965年の初めに、町の区画整理を行ったため、処理場周辺に民間住宅が増加し、悪臭など、住民苦情が寄せられていました。そのため、1995年に、処理場建設の基本計画を作成し、98に地元同意を取り、改修工事を始めました。
改修工事は、3年計画で行い、毎日回収されるし尿の処理は、スクラップアンドビルドで同時に工事を行いました。
この地域は、地下水が豊富なのでこの水を利用し、希釈して下水道本管に放流しています。公共下水道の整備も進めていますが、整備困難地域などから、バキュームカーでし尿を収集し、処理しています。

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説明を受ける土屋議員

原発立地助成金で建設

 住民のし尿手数料金は、改修前後で変更せず、180リットル当たり、150円です。前処理希釈方式を選んだ理由として、地下水が豊富なことと、安上がりなのでメリットがあった、と説明がありました。建設財源としては、原発立地の補助金を利用していました。
 神辺町のし尿処理施設も老朽化が進んでいますが、財源や基金はありません。建設に伴い住民負担がないよう、研究が必要です。

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