2005/4/13 福山の大気汚染、環境を守る会が学習会
福山市の大気汚染について考えようと13日、『福山の環境を守る会(内海富海雄会長)』は福山市環境保全課の職員を講師に招いて学習会を開きました。
住民環境団体のメンバーや日本共産党の辻つねお県議、土屋知紀市議など26人が参加しました。
ごみ固形燃料(RDF)による発電施設や、世界最大規模の製鉄所「JFEスチール」、住宅街を縦貫する福山道路などの建設計画がある福山市では、自動車の排出ガスや工場の煙突から出る窒素酸化物による光化学スモッグが、現在でも環境基準を上回っていることなどを懸念する声が相次ぎました。
市環境保全課職員はSPM(浮遊粒子状物質)や硫黄酸化物、酸性雨など8つの汚染物質について、過去十年間の観測データなどを示し、「ほぼ横ばいで推移している。汚染濃度が高いのは事実だが原因は分からない」と報告しました。
『福山バイパスと区画整理を考える会』の佐藤福男代表世話人らが「どこが発生源なのかの寄与率を来年度調査されることは一歩前進で、期待している」と発言。
内海会長は「市民の手でJFEの粉じんなどを大学の研究機関に分析してもらい、行政に突きつけて問題点を明らかにしたいので協力を」と呼びかけました。