2005/8/3 平和のための戦争展
福山市の市民参画センターで三十一日から三日間、「平和のための戦争展」が開かれました。
主催したのは医療生協や平和委員会などでつくる実行委員会(橘高伸侃代表)で、一九七七年に第一回を開き、終戦六十周年にあたる今年が七回目の開催になります。
一九四五年八月八日の福山空襲をはじめ、戦時下の暮らしや教育、反戦・平和を求めた人たちのたたかいなどの写真パネルや遺品、書籍など約二百五十点が展示されました。
その一部は四日から十一日間、鞆町にある茶房セレーノで開かれる戦争展で引き続き展示されます。
橘高代表は「いま日本では、首相の靖国神社参拝問題、戦争を賛美する『つくる会』教科書の問題、平和憲法の改悪が狙われている問題の三つが問われている。私たちは歴史から学び、未来に恥じることのない世界に通用する選択をしなければらない」と言います。
観覧した三十歳の女性は「戦争で犠牲になるのは戦争を始める人ではないことが、写真を見てよく分かった。たくさんの本が自由に見れてよかった」、六十八歳の女性は「戦争は犯罪です。平和を守るため、憲法九条を守る大きなうねりをつくるため、一人ひとりが勇気を持って語り広げたい」との感想を寄せました。