2007/12/4 鞆町の交通渋滞―「ない」
広島県と福山市が計画する鞆町埋立て架橋計画に異議を唱える個人や団体で結成された、「住民による交通量調査実行委員会」(大井幹夫代表)は3日、鞆町の主要道路で独自に行った調査結果を発表する報告会を開きました。
日中と夜間に開かれた報告会には、調査に参加した住民や鞆の地元住民らのべ40人が参加しました。
この調査は、鞆町の交通量の実態を把握するため、11月7日の午前6時から午後8時まで、約80人の住民によって行われたものです。
調査は、①通過交通量を調べるため、鞆町地域に出入りする自動車のナンバーと台数の測定。
②鞆町内の交通の状況を調べるため、鞆町内の道路を実際に自動車で走行し、通過時間を計測。
③騒音の大きさを測定
の3種類を実施しました。
東京都の環境コンサルタント会社が分析した結果、○鞆町内の通過交通量は、日量換算で2000台以下。○鞆町内を通過し福山市内へ向かう平均通過時間は5分弱。ということが判明。「交通渋滞」どころか、「交通混雑」すら起きていないことが明らかになりました。
県・市は、埋め立て架橋を建設した場合、7300台の通行量を見込んでおり、実際の3倍以上の予測となっています。
実行委員長の大井幹夫さんは「現実とはかけ離れている過大な交通量の見積もりで海を埋め立て、架橋を建設しようとしている。渋滞緩和のための架橋という行政の主張は根拠がない」と話していました。実行委員会には、日本共産党福山市議団も参加し、記者発表や報告会の開催に尽力しました。