2008/3/19 新市町で74歳の男性が水路転落して死亡 日本共産党福山市議団が現場調査、市長に緊急申し入れ
16日午前4時13分、福山市新市町常の市道の側溝に男性が自転車ごと転落して倒れていると消防署に通報があり救急隊が駆けつけましたが、男性は頭部を強く打ち、死亡していることが確認されました。被害者は近くに住む74歳の男性で、当日の0時15分ごろ帰宅途中に自転車で水路に自転車ごと転落したものとみられます。
日本共産党福山市議団は、17日午後1時から急きょ現地を調査するとともに、付近の住民からの聞き取りを行いました。現場の水路は、幅117cm、深さ76cmの三面側溝で水深は9cmで、側溝脇にガードパイプは設置されていませんでした。
事故現場の調査をする市議団(左から高木、式部、村井、土屋日本共産党福山市議)=17日、新市町
日本共産党市議団は同日、羽田皓市長あてに「緊急対策を求める申入れ」を行いました。党市議団は、現地調査の結果をふまえ、①事故現場への再発防止策を緊急に講じるとともに、関係町内会などと協議し、抜本的な安全策を行うこと、②転落が懸念される暗い所には街路灯を設置すること、③三面側溝での水路整備は、転落後の外傷を受けやすいことからも転落防止策を行うこと、
④外側線を引けない狭い道路には道路の縁に線を引くなど未然防止策を講じること、⑤転落防止に役立つ必要な手立てを講じること―の5項目を要望しました。対応した市農林土木部長は、「町内会、土木常設委員、関係機関と協議し対策を講じる」と回答しました。
【申し入れ書の全文は以下の通りです】
新市町水路転落死亡事故における緊急対策を求める申し入れ
新聞報道によると、昨日、74歳の男性が新市町常で水路に自転車ごと転落し、死亡されたとのことであります。
日本共産党福山市議団は本日、現地調査を行い、住民から聞き取りもおこないました。福山市はこれまで緊急対策予算7億5千万円を組み、危険な水路のガードレール、ガードパイプなどの設置をおこなってきました。新年度も1億5千500万円の予算も計上されております。
周辺部での対策はこれからというところですが、周辺部は、このような水路がいたる所に見られます。
これから、更なる高齢化社会を迎えることになりますが、高齢者の水路転落事故が起こらないためにも、緊急対策を求めるものです。
(要望項目)
一. 事故現場への再発防止策を緊急に講じるとともに、関係町内会などと協議し、抜本的な安全対策をおこなうこと。
二. 転落が懸念される暗いところには街路灯を設置すること
三. 三面側溝での水路整備は、転落後の外傷を受けやすいことからも、転落防止策を行うこと。
四. 外側線を引けない狭い道路には、道路の縁に線を引くなど、未然防止策を講ずること。
五.その他、転落防止に役立つ必要な手立てを講じること。