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2010/8/26 ストップ! 転落死亡事故 大型道路よりくらしの道を最優先に

 福山市が管理する市道や水路、ため池に自動車や人が転落する重大事故が相次いで発生しています。被害にあわれた方やその家族、関係者の方々に心から哀悼の意を表します。
全国でもまれに見る「水路転落死亡事故」の多さの背景に何があるのか、考えてみます。

車中心社会がひずみ生み出す

 福山市は、かつて田園地帯が広がっていましたが、1960年代に日本鋼管(現JFEスチール)が進出し、急激に人口が増加したため田畑を宅地化しました。農道を市道に変え、「鋼管道路」と呼ばれる大型道路などの建設や、区画整理を行い、車中心の町づくりを進めたのです。ところが、開発に伴い用水路や深側溝へのガードパイプや蓋など、安全対策は放置されてきました。
 また、市民が道を安全に通行するための街路灯の設置も後回しにされ、全国でもまれに見る「危険な市道」となりました。故宮澤喜一首相はかつて「福山には図体の大きな工場をしょい込むだけのインフラが不足していた。そのひずみが今も残っている」と回想したことがありますが、車中心のまちづくりが、市民生活のあらゆる部分にひずみを生み出しました。

住民運動が市を動かし対策すすむ

 相次ぐ水路転落死亡事故を防ぐため、多治米町を中心に活動する「福山バイパスと区画整理を考える会」が町内の危険箇所を調査し、冊子にして安全対策を求める要望を提出しました。当時の故三好市長は、「市民がトラロープと竹で柵を作ればよい」などと言い放ち、対策には後ろ向きでしたが、議会での追及や粘り強い運動が市を動かし、年間2億円で安全策が進みました。

危険箇所はまだ多数抜本対策が必要
 グラフは、福山道路など大型道路にかけた費用と、安全対策費を年度ごとに比較したものです。大型道路は増加していますが安全対策費は減少しています。抜本的に予算を増やし緊急的な対策が必要です。

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大型道路建設費と市道危険箇所対策費の推移

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