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2010/9/21 福山市職員組合幹部の「ヤミ専従裁判」 

 18日、福山市民オンブズマン会議は、「福山市の税金の非効率・ムダ使い体質解剖する」とのテーマで、『ヤミ専従』裁判等の結果報告会を開催し、土屋とものり、式部まさ子両日本共産党福山市議や、無所属女性市議ら約50人が参加しました。
 この会は、先の高等裁判所判決で断罪された「福山市ヤミ専従」裁判や、駅前福山城石垣を守る運動団体、芦田町ほ場整備裁判をたたかっている団体や市民らが、市政の正常化を求めたネットワークを作ろう、と呼びかけ各運動団体の共催で開催されたものです。
この裁判は、市民団体が福山市長を相手に提訴した民事訴訟「違法公金支出金返還請求控訴事件」の通称で、高裁判決でほぼ全面的に原告の主張を認めたものです。
 福山市は、市職労・市現業労組の組合役員8名に対し、公務員としての職務専念義務を免除し、市の任意組織の「自治体改革推進会議」「厚生事業委員会」「安全衛生委員会」という3つの委員会に従事させ、給与を支払っていました。高裁ではこの8人の活動が「もっぱら労働組合の業務で、公務には当たらない」と断罪し、市の給与の支払いを違法としたものです。
8人が活動していた当時は、3委員会を規定する条例や要綱はなく、労使共同で市の施策決定を行うという労働組合員としての立場や自治体職員としての立場が混然としていました。
 福山市民オンブズマン会議の丹下元代表は、「市行政は、特定労組と行政機関が長年ゆ着を続け、人事や政策を牛耳る構造がある。真相は一部の当事者にしか分からず、改革は内部から出来ない。一人の市民の力は弱いが少しずつ声をあげれば変わるはず。これからも力を合わせよう」と挨拶しました。
続いて、広島高裁で勝利判決を導き出した三谷弁護士が、「市職員労組と行政機関には何とも言いがたいゆ着構造があり、それが高裁で勝利判決につながった。2者は強力に引き合っており、適正化は極めて困難。この異常な体質を裁判で浮き彫りにしたかった」と経過を報告しました。
会場からは「行政のゆ着構造の解明はまだ途中。これからも行政を厳しく監視しよう」「税金のムダ使いが多い福山市は行政の自浄作用は期待できない。市民が声をあげよう」などといった、意見が出されていました。

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熱心に報告を聞く参加者ら=9月18日、市民参画センター

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