2016年9月議会一般質問(5、川南土地区画整理事業について)
5、川南土地区画整理事業について
村井あけみ市議 「川南土地区画整理事業」は、地権者の合意が得られず、都市計画決定後、47年を経過してもまったく事業は進展していません。
計画では、新しく設置する都市計画道路が現況の道路より高くなる事が明らかになっています。区画整理区域内の中心を南北に通る川南湯田村線は約0.9m、また、区域内の南北を通る川南東線は現況の道路から約1.5mも高くなります。
「家屋の敷地より道路が高くなる」「道路の高低差や、排水の問題など、何一つ解決策が示されていない」など、行政への不信感が広がっています。
「国土交通省所管公共事業の再評価実施要領」によると、「事業採択後、一定期間経過した後も未着工の事業については再評価を行い、事業の継続性が適当と認められない場合には、事業を中止するもの」と書かれています。そして、区画整理事業の一定の期間は「5年」とされています。
当事業は、2012年の審議会選挙後5年も経過し、実現の見通しはまったく立っていません。審議会選挙は行わず、白紙撤回することを改めて求めますが、ご所見をお示し下さい。
また、市長は「市民の皆様との対話を大切にする」と述べておられます。「住みよい郷土を造る会」をはじめとする、多くの地権者は市長が区画整理地域を視察し、地元の声を直接聞いて欲しいと切望されています。住民の声に応えるべきではありませんか。ご所見をお示し下さい。
市長答弁 次に,川南土地区画整理事業についてであります。
川南地区は,交通の要衝であり,市街地として高いポテンシャルを有する本市北東地域の生活拠点となりうる地域であります。
この事業は,日常生活や防災面,土地利用等の課題解決に向けて,道路を始め,公園や下水道等の都市基盤を整備し,宅地の利用増進を図る優れた整備手法であると考えております。
これまで,地権者の方々に事業への理解を深めて頂くため,小規模な事業説明会の開催・情報誌の配布・他地区の視察などを実施してまいりました。
そうした中で地権者が抱かれた,道路と敷地との高低差や排水計画に関する不安は今後,実施設計の段階で解消できるものと考えております。
なお,本事業は,「国土交通省所管公共事業の再評価実施要領」の再評価の対象には該当しておりません。
来年1月には,土地区画整理法に基づき,審議会委員の任期満了に伴う選挙を行うこととしております。