2016年9月議会一般質問(1、①核兵器廃絶のイニシアティブを)
1) 市長の政治姿勢について
① 核兵器廃絶のイニシアティブを
村井あけみ市議 9月9日、北朝鮮は、本年1月の水爆実験に続き、5回目となる核実験を強行しました。
一連の核実験は、核兵器の廃絶と平和を願うすべての国及び被爆国日本国民の願いを踏みにじる暴挙であり、断固抗議するものであります。
この間、国連安保理は、北朝鮮による核実験と弾道ミサイル発射に対して、制裁措置を強化する一連の決議を行ってきました。
国際社会が一致結束して、制裁措置の全面的で厳格な実施を行うことが求められますが、同時に、制裁一辺倒ではなく、政治的・外交的努力を抜本的に強めることが重要です。
その中心は、北朝鮮に、核・ミサイル開発を放棄させるため、6カ国協議の対話のテーブルにつかせるあらゆる努力を行うことです。
さらに、唯一の被爆国である日本の政府が、世界に率先して核兵器廃絶の呼びかけをすることが重要です。
ところが安倍首相は、アメリカに対して核兵器の先制不使用宣言をしないよう求めるなど、被爆国の首相にあるまじき態度をとっています。
また、スイスのジュネーブで開催された核軍備の縮小・廃棄に向けた国際連合の作業部会は8月19日の最終会合で来年からの交渉開始の採決を行い、68か国が賛成しましたが、日本は棄権しています。
このような日本の態度は、北東アジアの非核化や平和の実現に向けての道に水を差すだけでなく、北朝鮮を刺激する要因ともなりかねません。
被爆団体からも、「日本政府は核の抑止力に頼らないよう世界に訴える責務がある」「日本の政府が核兵器禁止条約の交渉開始を主導するべき」との声が上がっています。
市長が、この度の北朝鮮の核実験に対する抗議を表明されたことを高く評価するものですが、さらに、被爆県第2の都市として、国に対して、被爆国の日本こそが、核兵器の廃絶にイニシアティブを持って国際社会に働きかけることを強く求めていただきたいのです。以上についての、ご所見をお示しください。
市長答弁 初めに,核兵器廃絶についてであります。
本市におきましては,「平和非核都市福山宣言」の趣旨をふまえ,核兵器廃絶と恒久平和の実現に向けた諸施策を推進しているところであります。
国に対しては,引き続き「日本非核宣言自治体協議会」の活動を通じ,核兵器の廃絶に向けて取り組んでいくよう要望してまいります。